不遜な男になれますか -戦う男の姿-

不遜な男になれますか -戦う男の姿-

 

 

自分を鼓舞する

 

格闘技の世界チャンピオンで、「俺は強い。誰がかかっても叩き潰してやる」と発言をするタイプがいます。小気味いい発言をメディアは上手く盛り上がるように言葉を切り取って、この男は実力があるが、言うこともでかいという感じで伝えます。見ている側も次はどんなスカッとする発言と戦いを演じるか期待に胸を膨らませます。

応援する人達は、こんな男になってみたいと思い、強い男に自分を重ねて熱くなります。
勝利とともに、「俺は強い」という言葉にファンは熱狂し、自分が勝利したかのように興奮と達成感を味わいます。

しかし、負けてしまえばチャンピオンの地位を失い、でかい事を言う不遜の奴はやっぱり長く続かないな的に扱われ、メディアから姿を消していきます。相手を敬うような人間性がないと長続きしないなと片づけられてしまうこともあります。
しかし、最近は本物志向が強く本格的な強い男が格闘技の世界やビジネスの世界に登場しています。

不遜な態度をとるが圧倒的に強いタイプの男は人気があります。

不遜な態度をとる男は、血の出るような努力の積み上げ、強さを維持・向上するための向上心、自己コントロールをする強い意志と精神力、試合を離れた時の節度ある人間的な魅力があるからです。

「俺はだれよりも強く、そのためのトレーニングを積み上げてきた」という言葉には、身体が自然に動くまで反復練習をしたり、対戦相手の強さの20%以上に強くなるために厳しいトレーニングと自己コントロールをしてきたことを意味します。

更に、上を目指すためのトレーニングに耐えるために、自分を追い込んでいる言葉でもあります。

「俺は奴には負けない」という言葉には、対戦相手を本気にさせ、力と力、気持ちと気持ちの真っ向勝負をやるという決心と自分を鼓舞する言葉です。

 

 

不遜な男になれますか

 

勝ち続けるには、前回のチャンピオンの試合での実力を凌ぐ力を付けてきているチャレンジャーを更に上回るほどの力を付けてチャレンジャーを迎えれるかどうかが、タイトルマッチのキーポイントです。

如何に自分をストイックに踏ん張り抜き、実力を付けるかは自分との戦いとなります。「どこからでもかかってこい」は、厳しいトレーニングの間、歯を食いしばりながら鍛え抜くため、自分を鼓舞させる言葉になります。

スポーツや武道、仕事や訓練において、どんなチャレンジャーよりもトレーニングや努力を続けながら、不遜な態度をとる、とれる時期はそんなにありません。一度でも経験できる人は素晴しいと思います。

あいつは不遜だといわれても、それを更に上回る成長をし、あいつは不遜な奴だが、凄い。と言われる努力ができる人になれるのもかっこいい生き方だと思います。

 

 

不遜な男は人格者

 

常に実力を向上し続けれる人や組織は、並大抵の努力ではできません。チームワークを固めたり、高いモチベーションを維持したり、しっかりした基礎を作り上げながら応用技術にチャレンジしながら更に基礎を拡大させて実力を付けていく努力が必要となります。

このようなことは、口だけであったり、その場のひらめきや努力なしでセンスだけではできません。自分や周りの人をまとめたり、やる気を起こし、それを持続するさせるには心に火を付けるような人柄や人の話をよく聞きみんなのベクトルを一つの方向へ向けることができなくてはなりません。

不遜な男は、ただの無礼な男ではなく、強さの中にしっかりとした人格を兼ね備えた素晴しい人物といえます。

あなたは不遜な男になれますか。なれましたか。

 
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
 人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
 読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
 日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
 オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

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マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
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