ガンハンドリングは武士の作法とレベル判定の基本

ガンハンドリングは武士の作法とレベル判定の基本

 

 

ガンハンドリングと武士の作法

 

ガンハンドリングを銃口管理といってしまえば分かりやすいのかもしれませんが、ガンハンドリングは、もっと内容的に広く、奥深いものです。ガンハンドリングは、銃を持つ者の作法であり、戦闘技術です。

銃に対する正しい知識と銃の手入れを含む管理、銃の保持要領、安全な取り扱い、射撃、戦闘時の安全確保、精度とスピート等、全てに関係するものです。

置いてある銃を持ち上げた動作を見れば、この人の銃の取り扱いのレベルが分かります。これを感じ取れなかったり、分からないようでは、ガンハンドリングが出来ていないということです。動作を見た瞬間にどの程度銃を安全に操作できるかが、分からないレベルでは、戦闘時の部屋へのエントリーや動き回る中での射撃、識別射撃は危なくてできません。

武道は、お互いに構えた瞬間に強さが分かるものです。これと同じように銃を持った瞬間にレベルが分かる程度まで力を付けておく必要があります。

ガンハンドリングは銃口管理とイコールとなっている傾向がありますが、これは刀(銃)を持つ者の基礎的事項、安全に取り扱えるところから始めるからです。

多くは、安全に銃を取り扱えるレベルに到達していない状況なので、銃口を人に向けないとか、銃で人を切らない(振り向いた時など銃を振り回して仲間に銃口を向けないようにすること)訓練に終始してしまうのも原因です。

ガンハンドリングは、高い戦闘能力を要求される場面になればなるほど、戦闘時の連携や混戦状態での射撃が正確・安全に出来るように、より高いレベルと精度へ上げていかなければならないものです。

刀を安全に持つのと同じように、単に銃を持つ資格を得る程度の銃口管理で終わりというものではありません。

戦闘に応じて如何なる状態でも銃を使いこなせるようにするため、要求される戦闘レベルに適合したガンハンドリングのレベルが必要となります。

ガンハンドリングのレベルが高い隊員は、銃を持った状態を見れば、「このレベルまでの動きはできる隊員だな」とか、「これじゃ危なくて基本からやり直した方がいいな」と瞬時に理解できます。

あなたは、銃を持つ動作を見て隊員のレベルが分かりますか?

 

 

 

 

 

自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成
自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成

 

 

 

 

 

【kindle本が出ました】

 

二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る
二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る

 

 

 

 

二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談

 

 

 

40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術

 

 

本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準

 

 

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界

 

 

オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~

 

 

マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

関連記事紹介

6 Comments

  1. Pingback: 永田市郎氏が十数年振りに我が家へ-年齢70オーバー、身体と心は40代- | 戦闘組織に学ぶ人材育成

  2. Pingback: 「私の戦闘技術を陸上自衛隊に伝えることが私の愛国心です」 | 戦闘組織に学ぶ人材育成

  3. Pingback: 2014年4-6月期人気記事ランキング | 戦闘組織に学ぶ人材育成

  4. Pingback: 2014年5月人気記事ランキング | 戦闘組織に学ぶ人材育成

  5. Pingback: 組織改革を進める『心理的安全性の確保』 | 戦闘組織に学ぶ人材育成

  6. Pingback: 2020年10月25日発刊 二見龍レポート11『世界標準の訓練をささえるOTS』 | 戦闘組織に学ぶ人材育成

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です