夏を代表するカブトムシとクワガタは、暑いのが好きであると思われがちです。実際に採集をしてみるとわかります。カブトムシやクワガタは、直射日光の当たらない木陰にいたり、気温の下がる夜に活動することから涼しい所が好きであるのがわかります。
直射日光の当たるようなところに置いておくと、死んでしまうので注意が必要です。更に、カブトムシとクワガタは、夜行性で光も好きではありません。
このため、家の中で飼育する時も、エアコンの効いた部屋に虫ケースを入れていると元気に長生きします。
虫かごにカブトムシやクワガタを入れて飼育をしている時、マットが乾燥しないように霧吹きで水分補給した方がいいといわれます。
市販のブラッスティックケースで上の蓋が網目になっているものを飼育ケースにした場合、上がほとんど開放しているため、マットの乾燥が進みます。
そのため、霧吹きではマットの表面しか加水できないので、コップに水を汲んでマットに加水するようにした方が効果的です。
クワガタは、マットがベチャベチャになっても大丈夫ですが、エサが無くなり乾燥して水分を補給できなくなると自分の身体の養分を水分に返るので長生きしません。
飼育容器として、蓋をパチンパチンと止めることができ、蓋を止めても蓋がカタカタ動く程度の遊びがあるような密封性の低いプラスティックの容器が適しています。
この容器を使用するとマットが乾燥せず、かえって湿気が高くなり過ぎ乾燥が必要になるほど湿度が維持できます。
乾燥のためカブトムシとクワガタの死亡を完全に防止することができます。
40年以上前は、昆虫用ゼリーなど存在しないため、スイカか、キュウリの輪切りに砂糖を与えてエサとして与えていました。
そのうち、バナナが良いということが広まり、当時高価だったバナナも日本の経済の成長とともに安くなり、バナナを飼育に使うのが一般的になります。
バナナは、ただ水分を与えるだけのスイカときゅうりと違い、栄養があるためカブトムシとクワガタが長生きして産卵もよくします。
しかし、バナナは、コバエが多量に発生し部屋の中にいつもコバエが飛んでいる状態になり家内から厳しいクレームが出ます。
ゼリーの登場によって多くの問題が解決されます。ゼリーは、バナナのように熟成や腐敗せず長持ちし、コバエも発生せず必要な栄養を含んでいるからです。
カブトムシやクワガタは、エサから水分を摂っているので、ゼリーは安定した水分補給のできる優れた飼育用品といえます。
また、冬眠するクワガタの水分補給にも、小春日和に水分補給しようとするクワガタにも十分対応することができます。
少しでも長生きさせるには、交尾をさせないことがポイントになります。
交尾と産卵が終わると種の保存の役割が終了するため、その後長く生きる必要がないからです。
産卵させないのであれば、オスとメスを別々の容器に入れて飼育することが適しています。
1年で死んでしまうカブトムシやクワガタを除き、数年生きるクワガタの飼育では、オスとメスを別々の容器で飼育すると思ったよりも長生きします。
色々試して楽しみながら飼育してみて下さい。
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