股割りが柔らかくならない方へ送る5つのコツ

股割りが柔らかくならない方へ送る5つのコツ

以前掲載した「【柔軟】股割りってどれくらいで柔らかくなるの?」が幸運にも人気となり、もっと具体的なコツやポイントを教えてほしいとの声を多数頂いたため、今回は「股割りが柔らかくならない方へ送る5つのコツ」と称して、私が実際に行った股割りが柔らかくなるための方法や考え方を紹介していきたいと思います。

 

 

コツ1 「筋肉を伸ばす」という考え方は捨てて下さい

 

想像してみてください。もし、あなたが開脚しても90度ほどしか足が開かず、床に手をつくことも難しい状態だった場合、筋肉の筋が伸びさえすれば、180度開脚して臍(へそ)まで床につくようになるでしょうか? 私はとても難しいと思います。

股割りは柔軟体操の1つであり、ストレッチの一種ですが、スポーツの準備運動みたいに筋肉を伸ばすという考え方は、始めたての頃は柔らかくなりますが、それ以降は柔らかくなりません。ですから「筋肉を伸ばす」という考え方は捨てて下さい。

では、股割りとはどのような運動かといえば、「体の歪み(ゆがみ)や力みをとる運動」です。

股割りはだれでも180度開脚して臍(へそ)まで床につくようになります。しかし、それは固い人と比べて筋肉の筋が2倍伸びるからではなく、硬い人と比べて体の歪みや力みが少ないからです。

ですから、股割りが柔らかくなるには、常に自分の体を観察し、「今日は少し上半身が右に傾いている」や「右足のつま先が外側へ向いている」、「お尻の奥のほうの筋肉が力んでいる」など細かな自分自身の体の歪み・力みをとっていくことが重要です。

もし非効率的な考え方を持っていた場合は、すぐに修正することをオススメします。

 

 

コツ2 押す動作を行うと柔らかくなりやすい

 

みなさんに即効性のあるコツをお伝えします。

それは股割りの姿勢の状態で「押す」動作をすることです。具体的には、壁の前で股割りの姿勢をとり、両手で前の壁を押します(両手を伸ばした状態で手の平が壁にギリギリつく位がちょうど良いです)。もし、まだ固い方で壁まで手が届かない方は、椅子などを前に置いてそれを押してもかまいません。

なぜ押す動作をすると効果があるかというと、「腰が伸びる」からです。押す動作をするには、腕や肩だけでなく腰を前に出さなければならないため、自然に腰が伸び、股割りする上で最も重要な腰を伸ばすことができます。

そのため、なかなか柔らかくならずに悩んでいた方などにこの方法をお伝えすると、急激に柔らかくなる人が大勢いらっしゃいます。是非、試してみてください。

 

 

コツ3 ムリに伸ばす必要はない

 

股割りはコツ①でお伝えした通り、体の歪みや力みをとる運動です。そのため、無理に限界までもっていくと体が力んでしまうため、逆に硬くなってしまいます。

ですから、股割りを行う際には自分の限界の70%程度のところで止めて、その状態で平常時と変わらない呼吸がとれ、無理な力みがない状態なる方が柔らかくなりやすいです。

そして、70%の状態に慣れたら、その状態から自分の限界のところまで持っていき、自分の現状を把握するのがよいかと思います。

また、100%の状態に持って行った際も呼吸は止めず、できる限り平常時と変わらない呼吸を心がけるとよいです(呼吸に意識を持っていくと筋を伸ばす痛みなどが紛れる効果もあります)。

 

 

コツ4 呼吸を止めない

 

コツ3でも説明しましたが、私は股割りしている際にどのように呼吸をしているかを常に観察します。なぜなら、呼吸の乱れ具合で、限界度合いや力み具合がわかるからです。

呼吸が止まっていないか、呼吸が弱くなっていないかなどを観察することは、柔らかくしていく上で重要ですので、是非、試してみてください。

また、少し話題がそれますが、股割りは痛みがある辛い運動だと思います。そのような状況で気を紛らわせる方法があると、長く続けられると思います。

例えば、テレビや映画を見ながら股割りをしたり、音楽を聴きながら股割りをするのもよいかと思います(私はよく歯を磨くときに股割りをします)。

ただし、痛みなどを紛らわすという意味ではテレビは効果的ですが、テレビを見ていると自分の体の観察がおろそかになる問題があります。その点で呼吸の観察は体の観察も一緒にできるためオススメです。

 

 

コツ5 足の小指の効果

 

股割りをしているときに足の指先が、どこを向いているかは重要です。できるだけ股関節からつま先までが一直線になるのが理想的です。そして、その際のつま先の意識は小指におくのがよいです。

意外に足の小指に対して意識がなくなってしまっている方が多く、最初は小指を意識するのは難しいかもしれませんが、小指に意識を持ちながら股割りをすると、なぜか柔らかくなります。試しにやってみてください。

また、「股関節からつま先までが一直線になるのが理想的」の話に戻りますが、まだ固い方の多くがつま先が外側に向いてしまうかと思います。外側に向いている限り上半身を前に倒すことができないため、外側に向ける癖はすぐに改善したほうがよいです。

あと、左右でのつま先の向きの違いも歪みの一つですので注意しましょう。

 

 

 

以上で終わりです。お読み頂きありがとうございました。

今回の記事は、考え方や最も重要なポイントに絞った内容でしたので、足の向きや上半身の倒し方などといった具体的な内容をあまり記載しておりません。もし要望がありましたら、細かな体の使い方などについても書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

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