小心者が慌てるのは、自分に課せられた仕事の荷が大きいとわかった時です。自分の手に負えないと思うため、慌てふためき駆けずり回ります。空回りの連続か、落ち込んでしまったりして、結局混乱してなんだかわからなくなります。
何もかも飛びついてみるのですが、ちょっとの障害があると、やっていることを放り出し、次の仕事の内容に飛びつきます。
慌てているのでいっぺんに何もかも行おうとするため、どれも中途半端になります。
その一つは、ただなにかの仕事が存在さえすれば、それだけで自分は仕事をしていると勘違いすることです。
何かやることがあればそれでいいので、何も精神的に負荷のかからないことや簡単な仕事、やってもやらなくてもいいことをして満足している状態です。
このため、少し負荷のかかる仕事になると、仕事と向き合わず、仕事から身体の中心線をはずし、少しずつ仕事から遠ざかっていきます。
次やることが見つかると、そちらに避難してしまいます。
二つ目は、一つのことに集中してやり切らない状態で次に出てきたものに飛びついて、今やっていたことをほったらかしにすることです。
次の仕事をやっているので、ほったらかしにした前の仕事に対する反省はなく、自分はしっかり仕事をしていると思っているところです。
そして、嫌な状況になると何とかしようとせずに先延ばしにしたり、逃げ出してしまいます。
また、始めたら、最後までやり遂げる根気や集中力を保持できず、次から次へ仕事に手を付けやり残していくことが習慣化しています。
自分に課せられた仕事を決められた期間内にやり切り、今迄説明してきたタイプにならないためには、「自制心」と「やり抜く力」、「意志力」を付けることが必要です。
「自制心」は、我慢できる心です。
自制心は、継続と反復で鍛えることができます。
仕事だけでなく、小さな事や趣味でも、日常生活において、継続と反復を繰り返すように心掛けるようにします。
「やり抜く力」は、遠い先のゴールに向けて、興味を失わず努力し続ける力です。
自分の仕事に対する価値観や新たなことへチャレンジする心と行動、仲間といる素晴らしさを感じる心を持つことによって、興味を失わず情熱を傾け努力することができます。
また、興味を失わず努力し続ける力を支える「素晴らしさを感じ取る心」を作ることが大切です。
日常生活から仕事を含めた全て事象から素晴らしさを感じ取れる心を作っていくように心掛けます。
やり抜く力のある人は、成功する確率の高いタイプです。能力があってもやり抜く力がないと成功に至りません。
自分の能力は、生まれつきのものではなく、努力によって後天的に伸ばすことができると信じる人は、やり抜く力が強い人です。
最後までやり抜こうとする「意志力」は、使えば使うほど強くなります。怠けて使わずにいると弱くなっていきます。
「意志力」を使い込んで強くして下さい。
≪次のブログも参考にお楽しみ下さい≫
人間の脳の仕組み、できない理由を言うのは簡単
成長する部下、伸びる部下、将来楽しみな部下は仕事の価値を知っている
身体の中にあるデータ-ベース -問題解決能力の向上-
素晴らしい心の持ち方 -誰が意味があるかを決めるのか-
自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成
【kindle本が出ました】
二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る
二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。
そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。
オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。
Pingback: 燃えるものがないなら心に燃料を詰め込んで点火する | 戦闘組織に学ぶ人材育成