高い戦闘能力は確かな技術が不可欠

高い戦闘能力は確かな技術が不可欠

 

 

インストラクターと全国の隊員が集まる小倉駐屯地

 

「40連隊に戦闘技術の負けはない」と愚直に強さを追求している話が、色々な方面に広がり始めると、多くのインストラクターがわざわざ小倉を訪れ、高い戦闘技術と戦闘スピリットを労を惜しまず教えて頂けるようになりました。

多くのインストラクターが訪れて訓練をしている話がまた広がり、日本全国の隊員が小倉での訓練を希望して40連隊に集まってきました。

空自の戦闘服や連隊にはない64式小銃を持った部隊がいたり、北海道の隊員や中方の隊員がいて、名札を見ないと、どの隊員が自分の部隊がわからない状態でした。

 

 

連隊の訓練教官

 

40連隊では、戦闘技術が高い隊員が訓練教官になります。部隊でもレベルの高い教官候補要員達が関門海峡を越えてわざわざ小倉に来たのに、いざ訓練になり、陸士長が教官であったり、若い3曹が教官として出てくると、とても違和感を感じるようでした。

部隊では自分達が教えるような若い隊員が、俺たちを教えることができるのかという感じです。

40連隊では当たり前のことなので、陸士長や若い3曹は普通に淡々と進めていきます。

他部隊のメンバーの顔つきが変わるのは、若い教官が目の前で高い戦闘技術を見せながら、わかりやすい説明とコツを話し始める時です。

「futamiryuどうしてこんなことができるのですか」と聞くので、「どうして、できないのですか」と返し、「皆さんも強さを追求していけば、すぐできるようになります。腕がいい者が教官です。努力を続けている隊員は人間的にも成長し、若くても十分教官になれます。頑張って下さい」と伝えることにしています。

 

 

ガンハンドリングインストラクター

 

40連隊へ年間6万発の射撃訓練を行い、弾も自分で作るというガンハンドリングインストラクターに来て頂きました。桁外れの実弾射撃の経験と極めて高い射撃技術を持つガンハンドリングインストラクターから小銃弾の弾道特性、壁やコンクリートに当たった弾の兆弾の状態や銃を安全に取り扱う方法を一から訓練してもらい、インストラクター曰く、「銃に触る資格のない状態」から、「銃に触ってもいいレベルになりました」と言われました。

少し自分達は強くなったと思っていたので、隊員一同、本物のレベルの高さと確かな技術に触れた瞬間凍りつき、驚きが走りました。

そのあと皆の顔に喜びの表情が溢れました。「もっと強くなれる」と感じたからです。

 

 

ガンハンドリングインストラクターの訓練

 

素晴らしいインストラクターから、カッコよく、見たこともないような、高度な戦闘技術を学びたいなと思って訓練に参加すると、その期待はすぐに吹き飛びました。

同じ動作を決められた時間内に、心を乱さず正確な動作で連続20回繰り返すことを求めます。弾足がわかるように電動ガンを使用します。

握りこぶしの大きさの標的に20発連続して当てることができない者は、次の訓練へ進めません。

確実な動作ができないのに、次に進んでも技術が不安定のままなので伸びないのと、できない人間は基礎ができていないので、また基礎に戻らなければならないため、ここでしっかり基礎を身に付ける必要があるからです。

基礎をクリアした数名は、やりたいと思っていた戦闘技術をガンハンドリングインストラクターが付きっきりで教えています。

これを見た基礎をやっているメンバーの目つきが変わりました。こんな凄いインストラクターが手弁当でどうして来てくれるのだろうか。不思議に思います。

また、機会がきましたら、ガンハンドリングインストラクターについて書きたいと思います。

 

 

 

 

 

自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成
自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成

 

 

 

 

 

【kindle本が出ました】

 

二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る
二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る

 

 

 

 

二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談

 

 

 

40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術

 

 

本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準

 

 

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界

 

 

オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~

 

 

マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

関連記事紹介

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です