硬い強さよりも自在に変化できる柔らかさの方が強い

硬い強さよりも自在に変化できる柔らかさの方が強い

 

 

硬い強さは脆い

 

鋼の強さは、硬さです。硬さは強い反面、脆さがあります。敵の攻撃を厚い装甲板で防御していても、装甲板を貫く高性能弾に貫通され、通常弾を何回も受けていると装甲板が衝撃に耐えられなくなり脆くなり割れてしまいます。硬い強さは、ある程度までは有効ですが、硬さを上回る敵や反復により脆さが出ます。

 

 

自在の動き

 

力に逆らわず「柔らかさ」と「しなやかさ」で対応すると、相手の力をまともに受けず、ほとんど体力を消耗しないので、怪我や損害を受けないで、体力を維持できます。また、相手に力を使わせ吸収してしまうので相手の衝撃力も減少できます。

柔らかくしなやかな動きは、上手く相手の力を受け流し、またすぐに元の状態に戻るので、常に自在の変化に対応できます。

 

 

揺れる心

 

防御は、受け身であるため、自由に動ける攻撃側が何をしてくるか、はたして対応できるのかと考え、心が揺れ始めると、一寸した敵の動きに過敏に反応してしまい、計画がばれてしまったり、早期に被害が出て防御組織の崩壊が始まります。

戦いの前に己に敗れ、自滅する状態です。

揺れる心は、決心が鈍ったり、迷いが生じて組織を疲弊させ、組織の機能発揮を阻害します。このため、戦闘は状況の変化に対応できる安定した、強い心と若さが重要となります。

硬い装甲板で覆った心は、装甲板が崩れた時、残るのは装甲板に依存し、守られていた弱い心です。装甲板が崩れた瞬間、部隊・組織の崩壊が始まります。

年齢を重ねてくると、悪い言葉で言うと「無意味な心配症」で、一寸した出来事に心が持たなくなり、あれはどうなっている、これは大丈夫かが始まります。「無意味な心配症」により、ムダで余計な仕事や手戻りの仕事が多く発生します。老化は我慢強さというレベルをどうしても低くしてしまい、一回心が揺れ始めるとなかなか止まらなくなってしまいとても厄介です。

 

 

波間に漂うクラゲ

 

クラゲは、小さな波が来ても、大きな波が来ても、波に上手く乗りいつも同じ状態を維持できます。水深が深くても浅くても同じです。

大きな問題が発生したり、一寸したことが起こっても、クラゲのように大小の問題に上手く対処しながら平常心を維持できるのは、「柔らかく、しなやかな強さ」です。

「柔らかく、しなやかな強さ」は、安定感が高く、無理な状態を作らず、平常心で冷静な判断ができるので非常に手強い強さです。

色々な状況に直面した時、慌てずに波間に漂うクラゲを思い出し、柔らかくしなやかな対応をして楽々乗り切って下さい。

 
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自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成
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40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
 人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
 読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
 日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
 オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
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マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
 本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

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