一回り大きく多産の能勢YG血統オオクワガタ幼虫飼育で反省したこと

一回り大きく多産の能勢YG血統オオクワガタ幼虫飼育で反省したこと

 

 

54ミリのメスの産卵量

 

能勢YG血統のオオクワガタを飼育するため、54ミリ2頭、53ミリ2頭を手に入れました。YG血統といっても、色々な流れがあるので、4種類のメスを産卵に使用し、将来的に伸びしろのある血統に絞っていこうと考え、マット飼育を開始しました。

今年の産卵木は、幸運にも飼育史上最高の産卵木が手に入りました。直径も20センチ近くある大型の産卵木で、芯がほとんどなく、黒い筋のない良質なものが普通の価格で送られてきたのです。出だし快調です。後に快調過ぎて困ることになります。

4頭のメスを飼育する理由は、はずれメス対策と必要量の幼虫を確保するためです。

産卵をさせてみて驚きました。
54ミリの大型メスは、1回の産卵量が予想以上に多いのです。当初の計画は、1頭のメスで一回の産卵で20頭の幼虫を確保し、もう一度産卵セットの中に入れれば、合計二回の産卵で40頭の幼虫が採れると計算しました。まあ多くても、4頭であまり産まないメスもいるので、150頭の幼虫が採れればいいかなと考えていました。

しかし、驚いたことに、当たりメスは、一回の産卵で60頭の幼虫を産んだのです。まだ、2回目の産卵を行ったケースのうち3ケースの幼虫の割り出しをしていない状態なのです。

このままいくと、保有している飼育用品を最大活用しても不足するほどの凄い量になり、家内から怒られることになりそうです。

すぐに1令幼虫を入れる小ビンが不足してきたので、実家に保管してある予備を投入したのですが、まだ足りません。
割り出してしまった幼虫は、4つほど小ビンに幼虫2頭ずつ入れてしまいました。

一つのビンに幼虫1頭が原則を破ってしまいました。

 

 

オスかと思っていたらメス

 

小ビンの中で3令になった幼虫を大ビンへエサ換えする時期が当然やってきます。大量の幼虫が3令になり、エサ換えを待っている状態になり、土日はもちろんのこと、仕事がから帰ってきた後も、夜間のエサ換え作業を続ける日々です。

併せてマット作りもどんどん行わないと、エサ換え用のマットが不足してしまいます。毎週60リットルのマットがをクワガタショップから届いてはエサづくりをしないと間に合いません。

夜間作業でメスの卵巣がよく見えず、頭幅と体つきでオスメスを判定していました。やけにオスの比率が高いなと思っていたら、休みの日の早朝のエサ換えで、能勢YGの幼虫は、中型のオスの幼虫か、少し大きめのオスと思っていた幼虫が全てメスだったことが判明しました。

幼虫も頭幅のある大型が次々に小ビンから出てきます。中には、大型のオスと同じ頭幅のメスの幼虫が出てきて、何度も卵巣を確認してしまうほどの超大型メス幼虫がいます。どこまで成長するか今から楽しみです。

喜んでいるのも束の間です。マットの発酵が間に合わなくなってきました。マット作成後2週間たてばいいだろうと色と香りを確認して使用に踏み切りました。

大ビンエサ換えの時、小ビンに2頭幼虫を入れた幼虫は、両方とも十分な大きさになっておらず、この時点で大きさを狙うことはできないとわかる状態でした。エサが足りないのと、早く大きくなった幼虫に端へ追いやられてしまい状態もよくありません。

飼育する幼虫の量が増えると、いつもならやらないことを面倒になってしまい、ついついやってしまい、大きくなる可能性を奪ってしまう結果になってしまいました。大きな成虫を狙う累代飼育を行うという自分が今回設定した目的を忘れない重要性を改めて感じました。

 

 

わかっていてやってしまった失敗例

 

フスマ主体の添加剤で発酵させるので当初発熱し、その後微発酵するのですが、まだ微発酵が続いていて、部分部分ほんのりビンが暖かい感じがします。棚の奥に入れている風通しの悪いビンほど暖かく感じます。

家内の許可をもらいエアコンを入れ、ビンとビンの隙間をあけて床に置き発熱しないように温度管理をしました。幸い幼虫は元気ですが、危ないところでした。ビンの温度も普通になり、しばらく温度管理をする予定です。

わかっていて、間に合わないからやってしまい今回のようなことになりました。もし、幼虫を大量にダメにしまうことを考えれば、あと1週間エサ換えの時期を延ばしたり、エサ作成ケースを増やすべきでした。

仕事と同じで、ちょっとしたことを楽したいために手を抜き、後で多大な手戻りが発生するようなことをしてはいけないということを改めて学びました。

飼育量を増やす時、飼育用品の量も十分準備することが必要です。

 

 

 

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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
 日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
 オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

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マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
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