与えられた目標を必ず達成する方法を教える「陸上自衛隊の戦術教育」の活用

与えられた目標を必ず達成する方法を教える「陸上自衛隊の戦術教育」の活用

 

 

必ず達成しなければならない目標

 

 必ず達成しなければならない目標は、陸上自衛隊の戦術教育(部隊の運用、戦い方を学ぶ)で重視され教育している内容です。陸上自衛隊による国土防衛戦の次に日本を防衛する組織はありません。状況を把握し保有する戦力をもって必ず目標を達成し、国土防衛のため与えられた任務を達成する考え方です。

 必ず達成しなければならない目標とは、「できたらいいなぁ」ではなく、絶対に達成しなければならない目標として設定し、厳しく行動を規定して達成する方法です。

 これ以上、下がれないマストの目標として設定し、その達成要領を具体化します。
 
 

 

目標達成の考え方

 

 「強くなる」という漠然とした目標を設定しただけでは、何を強くしたいのか、いつどのようなにすればいいのか、具体的ではなくその道筋が見えません。

 強くなるとは、「空手初段になる」と一つ掘り下げ、達成すべき目標にすると具体的になります。さらに、いつまでという時間軸を入れることより、目標達成までにいつどこまで進めなければならないかが浮かび上がってきます。

 「2年間で空手初段になる」を必ず達成しなければならない目標とすると、「空手初段になる」よりもハッキリ目標を捉え掴みやすくなっているのがわかります。

 1年間に実施される昇段審査の時期がわかれば、チャレンジできる回数、時期と昇段審査までに必要なレベルまで仕上げなければならないことがわかります。

 仕上げる時期がわかれば、型や組み手など、昇段審査の内容を把握し、昇段審査までに合格できるレベルにもっていくための行動計画が具体的になります。

 具体的な行動計画を考えることができると、様々なクリアすべき内容も明らかになります。

 組み手に必要なスタミナがなかったり、型で技を決めるための体幹が不足していること、そもそも基礎体力が不足しているならば、空手の稽古に併せて、ランニングやダッシュ、筋力トレーニング、体幹トレーニングが必要となります。

 昇段審査までにある程度完成してきた段階で、有段者の人に見てもらい、足りないところや癖を直すアドバイスをもらい、有段者が「これでいけるだろう」と確信するまで稽古を行います。

 稽古に望む際、準備運動、稽古後のストレッチを確実に行い、不注意の怪我を防止します。
昇段審査の前の日は早く就寝し、体調を壊すようなものは食べないように気をつける等、必ず達成すべき目標を達成するため、全てを集中します。万が一でも失敗しないように仕上げます。

 目標を必ず達成するためには、まず昇段審査について調べたように、情報収集が必要です。情報は質の高いものほど目標達成を容易にさせます。

 

 

目標達成までやり切る

 

 次に、自分の状態、おかれた立場を明らかにします。そして、助けてくれたり、アドバイスをしてくれる人を明らかにします。

時期にとやるべきことを具体化した計画を作り、行動の優先順位を一番高くして、計画に基づき漏れなく継続して前に進めます。

 この詰めの厳しさと行動の厳しさを常に追求し、やり切ることによって「必ず達成しなければならない目標」を達成します。

 必ず達成しなければならない目標を設定し、やり切るチャレンジをお薦めします。
 
 

 

 

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そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

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に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
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2 Comments

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