人は何かを受け入れた結果、何かを得るものであり、その量と質は見合っていると考えられます。例えば、売り上げが伸びたのは、売り上げが伸びるほどの活動をしたからであり、その活動を受け入れた結果であるといえます。
改革・改善の効果を出すために、社員の人達は新たに受け入れなければならないものがあります。それは改革・改善が目指している行動を自ら、そして、組織として行うことです。
動けば、動いた量と質に見合う成果を得ることができますが、動かなければ何も変わりません。
人は、「過去の体験から得た習慣や価値を守りたい」、「新しいものは受け入れたくない」という現状維持の引力によって、新たなものを受け入れる幅が圧縮され、結果も圧縮されていることをなかなか理解できません。
長く同じ所にいればいる程、同じ環境が続けば続く程、現状維持の引力が強まり、元に戻すレバーも錆びついて操作できない状態になっています。
現状維持の引力が強くなると自分で変えていくことが難しくなります。そのため、過去には戻らないという強い意志を持って、進めようとしている改革・改善の方向へ舵を切り、不可逆の体制を作ります。
次に、望ましくない行動を取り除き、新しい望ましい行動の習慣を根付かせるために、上司が変わっていく必要があります。
変わろうとしない上司、変われない上司は、引き続き、将来の変化への対応もできず、2~3世代古い望ましくない行動をとり、害をまき散らし、悪影響を与える人物となります。
管理職ではなく他で力を発揮する道を薦める必要があるといえます。本人も肩から力が抜け楽になると思います。
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そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。
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に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。