150km/hで走るダンプカーのように

150km/hで走るダンプカーのように

 

 

150キロのダンプカーで暴走すると

 

ダンプカーも低速で走っていれば、こちらに向かってきてもよけることができたり、柵や障害物により停止させることができると思います。毎日同じようなことの繰り返しで、チャレンジをしない状態は、低速で走るダンプカーというか、低速で走る軽自動車のようなものです。

できたらいいなとか、上手くやりたいなという気持ちではなく、「やる」、「できる」という強い意思を持ち、考えられる準備をして、仲間を作り、お互いに個々の能力を高めてチームワークを発揮して、「やる」と決めたことに向かって突進する状態は150キロで走るダンプカーと同じ凄い勢いと力強さが出ます。

猛スピードで走っていると周りの人は「ちょっとスピード出し過ぎで危ないぞ」、「少し休んだ方がいいんじゃないか」、「やり過ぎだ」という批判や速度を落とそうとする言葉や邪魔が入り、意思がグラついたり、ここまでやればいいかなと思い、失速することが多々あります。

150キロの速度を維持していく、持続力と衝撃力を持ち続けていないと、「まあ、最初は勢いがあっても先が見えたな」とか、「この程度で力を緩めてしまったな」と反対勢力や周りは感じ、「皆と同じ並みに戻るな」と安心します。並みに戻れば、「無駄な事をやったもんだ」と批判を受けることもあります。

 

 

何故減速してしまうのか

 

次に、何故減速するのか、してしまうのかについて説明します。

加速して物事を進めていくと、レベルが高くなればなるほど、次の目標の設定が難しくなるからです。甘い目標であれば、チームはダレてきてしまいますし、必要性や現実味のない目標ではやる気が出ず、ピタリとしたやりたいという目標を見つけることが極めて重要なものになります。

この目標設定ができれば、ダンプカーは150キロで走り続けます。

150キロで走るダンプカーを止める時は命がけになります。誰も止められない突進力とパワーがあるからです。問題は、速度を如何に維持するかになります。

目標をどのように設定するかは、現場を見て、自分たちの能力を評価し、相手と競争・戦いのフィールドの特性を分析して、具体的な目標を、手をあと少し伸ばせば届くより遠くにレベルを設定してみることや、実践(実戦)をより具体的にイメージしてできないところを全てなくすという考え方で設定することが重要です。

この視点を持つと、実はできないことや、やらなければならな いことが、かなりあるのがわかり、目標の設定のヒントだらけなのがわかります。

更に重要なことは、「やれたらいいな」ではなく、「やる。やらなくてはならない」、という「強い意志」です。

 
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40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

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に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

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マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
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