自衛隊最強の部隊へ-戦法開発・模擬戦闘編: 敵の戦闘重心を打ち砕く勝つための戦い方”

自衛隊最強の部隊へ-戦法開発・模擬戦闘編: 敵の戦闘重心を打ち砕く勝つための戦い方”

 

 

自衛隊最強の部隊へ-戦法開発・模擬戦闘編: 敵の戦闘重心を打ち砕く勝つための戦い方”

 

 戦闘に強い部隊と隊員を育成するにはどのようにすればいいか、いつも考え、厳しい現場・戦場で活動する隊員が「任務を達成して生き残って帰ってくる」戦闘技術を身に付ける方法を探していました。
「どうすれば強くなれるのか」の答えを求め、日々訓練を行っていくうちに、基礎的な訓練と超実戦的な訓練のループを作り、実戦的訓練で迷いが生じてきたら基本に戻り、基礎的訓練で修正・確認して、実戦的訓練に戻ることの繰り返しが必要であること気づきました。
 
 40連隊は、市街地戦闘で全国に知られていましたが、それは40連隊の一部の姿といえます。連隊が全力で取り組んでいたものは、高強度の戦闘、火力戦闘であり、戦闘における戦法の開発でした。あまり知られていませんが、40連隊が一番得意なものは、戦車、特科火力を組み込んだ高強度の戦闘です。
 隊員個々の戦闘技術をCQBで向上させ、戦場を情報で支配する能力をスカウトによって向上し、高強度戦闘能力全体を向上させながら、40連隊としての新たな戦法の開発することを目標としました。
 
 戦法開発後、新たな戦法を駆使して連戦連勝のFTC(富士トレーニングセンター)の対抗部隊を撃破することが、次の目標です。さらにその先の目標は、編み出した戦法を陸上自衛隊へ普及することです。連隊長でいられる時間は、通常2年でそんなに長い時間ではありません。どこまでいけるか、時間との戦いでした。

 『戦法』の破壊力は、「理論と実践で練り上げた戦法」と「戦法を自由に使いこなす高い戦闘技術とチームワークを持った部隊」がそろった時、爆発的な威力を発揮します。部隊の練成が進み、戦法が組み立てられ、コンピュータ・シミュレーション、図上対抗演習、実動訓練での検証を何度も行い積み上げてきたからです。
 さらに、同時並行的に隊員の強固な意志とチームワーク、部隊のレベルを上げる訓練を行いました。

 完成した40連隊の新戦法は、敵が組織的な戦闘力の発揮ができないように、麻痺、機能停止させるため、部隊の頭脳、神経、血管に当たる『戦闘重心』の破壊をしてしまいます。そして、混乱し、各個にバラバラになった敵を徹底的に叩き潰すことを重視して作り上げたものです。

 その新戦法の名称は、『ターゲティング』と『LRRP』です。それぞれ単独でも威力を発揮しますが、組み合わせることによって、シナジー効果が生まれ、破壊力と恐怖が倍増し、爆発的な威力を発揮します。

 本書は、戦法開発の必要性と、凄まじい戦法の威力を経験した著者が、福岡県小倉に所在する第40普通科連隊長時代に、「ターゲティングシステム」、「LRRP」という戦法を完成していくまでを描いたものです。

 

 

 

 

 

 

自衛隊最強の部隊へ-戦法開発・模擬戦闘編: 敵の戦闘重心を打ち砕く勝つための戦い方
自衛隊最強の部隊へ-戦法開発・模擬戦闘編: 敵の戦闘重心を打ち砕く勝つための戦い方

 

 

 

 

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