サバゲーチームとの戦い -高い個人の射撃技術-

サバゲーチームとの戦い -高い個人の射撃技術-

 

 

電動ガンを使用した戦闘訓練の重要性

 

電動ガンは、M-16、M-4を中心に色々なバリエーションがあり、自衛隊が使用している89式小銃もあり、重さや重心も本物に近いようにできていてかなりの優れものです。弾道調整をきちんとするとかなりの距離を真っ直ぐに飛びます。訓練では弾が当たったかどうか、銃から出るビームによりディテクターが反応するものを使い判定しますが、銃や身体に多くの機材を付けなければなりません。

電動ガンは、プラッスティックのような弾を弾倉に100発程度入れて射撃の練習ができます。市街地の建物の中での戦闘訓練では非常に効果的な訓練ができ、最近では、他の軍隊の訓練に取り入れるようにもなっているようです。

人は、正面を向いている時と横を向いている時では、的の形が変わります。動いている的や、自分が動きながらの射撃の弾足も確認でき、適当な形だけの動作では当たりません。

実戦と同じ状態で行動しなければ当たらないことがよくわかります。

 

 

電動ガンでできないことは実銃でもできない

 

電動ガンは、射撃時の反動がないのと、50メートルも飛ばないので本物の射撃とは違うので訓練にならないと言う人が結構います。その通りですが、射撃の基礎となる引き金の引き方や狙いの付け方、撃つタイミングなどは何100回でも弾道を確認しながら練習ができます。

そして、自分の射撃した弾がどこに当たっているのか、撃たれた弾がどこに当たったかわかります。ガンハンドリングができない低レベルでは、銃口から弾が飛び出すので怪我をします。

電動ガンを取り扱う時、実際に弾が出るので、銃口を人に向けないことを徹底する必要があります。

目に当たれば失明の恐れがあるので目の防護のためのグラスを必ずかけなければ危険なので電動ガンは使用できません。

電動ガンを使用する訓練で、ガンハンドリングを徹底的に鍛えることができ、全員がルールをしっかり守るという射場規則を常に実施しなければなりません。

はっきりしていることは、電動ガンを使用した訓練でできないことは実弾・実戦では絶対にできないということです。

弾の実際に出る電動ガンを使用することによって、実戦的な訓練ができるとともに、できないこと、より戦闘技術を向上しなければならないところ、より射撃能力を向上しなければならないところが明確になります。

そのできないところの練成を電動ガンを利用して何度でも繰り返して訓練が可能です。

そして、電動ガンの射撃訓練を続けることにより、実弾射撃の腕が向上します。

この電動ガンを使用するサバゲーチームは、趣味で自ら望んで練習をしているので、トップクラスはかなりの腕ではないかと思いました。

 

 

トップスリーのサバゲーチーム

 

土日の厚生活動として、九州トップスリーのサバゲーチームの人達と40連隊の隊員とサバゲー対決を色々な方の尽力によって実現できました。

サバゲーチームの人達が到着するとすぐに装備の確認、零点規制(照準と弾道を合わせる調整)、ルールの確認が流れるように行われます。

電動ガンは、実銃と同じように、40連隊レベルのガンハンドリングを当たり前のようにスマートにこなしています。

これは、かなり手強いぞと、感じたのと隊員達がやられるようなことがあれば、また多くのことを吸収できるなと嬉しくなりました。

あるチームは、服装、装具が全て統一されている力の入れようです。強いなと感じたのは装具類などの端末の処理がきちんと統一して行われているところです。

「このチーム強そうですね」と聞くと、このチームが九州チャンピオンですと返ってきました。

ウォーミングアップでの鉄的への射撃動作と弾のまとまり具合を見て、一対一ではやられるかなというレベルです。好きでやっている人の情熱と本気度は侮れません。

サバゲーチームの人達が、40連隊の隊員達のガンハンドリングや鉄的への射撃動作を見て、サングラスの下でにやっと笑っているのがわかりました。強い相手とやれる喜びと実力は互角とみたようです。

 

 

一人ひとりが手強い個人戦

 

ベニヤ板で隠れるところを10か所ほど作ったスペースを動きながら戦います。

サバゲーチームは弾倉に入れる弾を実銃と同じ30発に自分達は制限しますが、自衛隊側は自由にどうぞということでしたが、お互いに30発に制限をすることにしました。正確・迅速なリロード(弾倉交換)ができないとやられるという実戦と同じ状況に近づけようということです。

実戦では弾切れをした時に必ずやられるので、リロードの訓練と弾切れをさせない弾倉交換が非常に重要となります。

その強さが嬉しいと感じました。

最初は入隊して1年の1士が対戦しました。若い隊員ですが、それなりの実力があるのでいい線いくかなと思いましたが、通常の訓練で連隊ではやったことがない移動しながら滑りこんで素早い射撃姿勢をとった正確な射撃により、ボディに2発食らってしまい1分以内で勝負がつきました。

ゲームでは終了しましたが、その後、次の敵が出てきてもいいように、警戒動作と射撃動作を確実に行っているのを見て、陸曹レベルではないとかなわないかなと感じました。素晴しいサバゲーチームです。

これから、多くのメニューをサバゲーチームの人達と繰り広げます。

 
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40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
 人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
 読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
 日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
 オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
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マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
 本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

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