照井資規が語る『コンバットメディックの最前線』二見龍レポート#14

照井資規が語る『コンバットメディックの最前線』二見龍レポート#14

 

二見龍レポート#14『コンバットメディックの最前線』

 

 

 今回の対談は、照井資規氏の真骨頂であるコンバットメディックです。

 狩猟を行う照井氏は、シカやクマに命中した弾丸による損傷の状況を解体時に確認してきました。狩猟用と軍用に使用する弾頭や装薬は異なりますが、銃で身体を撃たれることによって受ける外傷は、身体の内部を一瞬に大きく破壊します。照井氏は、戦闘外傷救護は時間との勝負になると話します。

 

負傷した隊員の救護・搬送処置の難しさと戦闘の困難性

 

 負傷した隊員の救護・搬送処置を行う場合、負傷者を救出する態勢を確保するための火力要求や部分的な攻撃を行い救出する状況を作らなければなりません。

 その態勢確保後に救出を行うため、それまでの間、負傷者自身が救命行動を行う必要があります。

 負傷者が独自で歩くことができない場合、倒れている場所から物陰などの安全な場所まで移動させる要員、患者集合点まで運搬する要員が必要となります。

 このような行動をとるため、多数の負傷者が発生した場合、戦闘の継続が困難になります。

 

実際的な負傷者救出活動のための改革

 

 安全確保ができない状態での負傷者の救出活動は、非常に危険が伴うことがわかります。

 残念ながら、死傷者が発生しない設定で指揮手順を中心に進めている訓練では、負傷者が発生した時の戦闘の難しさは理解されにくく、敵に見つからないための基本動作も省略されがちになります。

 そして、シナリオ通りに見栄えの良い訓練が幅を利かせてきます。

 この分野へ真正面から取り組み、改革していこうとした人物が、照井氏です。

 進化し続けている照井氏の戦闘外傷救護に関する内容は、個人の救命処置やこれからの自衛隊、災害・各種事案・テロ対応に役立つ内容です。

 本書がさまざまな分野で役立つことができれば幸いです。

 

二見龍レポート#14 照井資規が語るコンバット・メディックの最前線


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