人事の評価は、何を見てどのように評価するのか、何となくわかるような感じがしますが、ぼやっとしているものではないでしょうか。一般に活躍をしたり、大きな仕事をやり遂げたりすると、会社や上司に認められたり、社長や部隊長の耳に入ったりして、抜擢されていくのではないかとイメージするのではないかと思います。そういう場合もありますが、このようなチャンスや場面に出くわす人はそんなにいません。
地道な人物評価を毎年、積み上げていくというのが、人事評価といっていいと思います。ある会社では能力のある人物を早期に昇任させる、業績による抜擢施策について、ニュースを耳にすることがありますが、官庁を含めた多くの企業は、毎年の業績の積み上が基本といえます。
試験制度があるところは、昇任試験や選抜試験、資格取得試験に合格しないとステップアップが難しいため、チャンスを逃すと定年まで現場に近いところでの業務になります。
人事評価を得たいのならば、試験は何としてでも通過しないとならないものです!
では、人事評価をしている上司や人事関係者は何を見ているのでしょうか。それは、「将来の進展性」と「組織に何をしてくれる人物か」という項目を重視して評価します。「彼は昇任したのに、あの人はしないな」と入社して5年程度過ぎると少しずつ、いつの間にか差が出てきます。
最初、入社した時、なんだか冴えない人間で、オーラがないなと感じる人が、10年経つと精かんな感じになってきていい顔になっていることがあります。反対に、かっこよかった人が、小市民的になってしまい面白味のない人間になってしまったりします。
毎日努力の積み上げが5年、10年経過すると人間の成長として、大きな差が出てきます。「将来の進展性」は、人材投資が最大の投資と捉える企業にとって、そして、人を大切にする自衛隊にとっても、とても大事な評価項目です。
では、上司はむちゃくちゃな人事評価をするでしょうか。しないとは言い切れませんが、例えば、課長は自分の部下をどのように評価したのかということを、課長の上司たる部長が評価をします。この課長は人を見る目があるのかというところを部長にみられている訳です。
自分はなかなか評価されないと感じるかもしれませんが、ほぼ適正に人事評価は行われています。
40歳を過ぎてくると「人柄」がとても重要になってきます。そのためには、30代を如何に過ごすか。30代を上手く過ごすために、20代何をするかというのが、チェーンのようにつながっています。
各駅停車に乗るように、一つ一つ駅を通過して目的地に進んでいくこと(成長していくこと)が、現実であり、急行券なんてほとんど手に入らないのに、ずー探し続けていて、駅を進んでいないというのは、後に、とてももったいない時間を使ってしまったなということに気づきます。
毎日自分の限界近くまでチャレンジを続け、多くの事を経験し、実力を付けていくことが、「一番の早道」です。一発逆転ばかりを狙わず、着実に力を付けていき、ステップアップのチャンスが来た時に、チャンスを掴める実力を身に付けて下さい。
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