カジノで学んだ読み合いに勝つ方法 -ルーレットでの心理戦-

カジノで学んだ読み合いに勝つ方法 -ルーレットでの心理戦-

 

 

ルーレットに対する誤解

 

ルーレットは、回る盤へ白い球を投げ入れて、球が止まると思う場所へチップを張って勝負します。白い球は、勿論、どう転がるかわからないので、確率で赤か黒に止まったり、色々な数字に止まって勝負が決まると、考えていました。

しかし、現実は、白い球を投げ入れる人は、それぞれ得意とする技術を持っています。赤と黒どちらを出すか、00や0、特定の数字に球を入れることができます。

チップは球を入れる前に置けて、盤が回転して球を入れてから少しの時間まで、チップを新たに置いたり、移動することができます。

チップを置く方も、最初赤に置いて球が入った後に黒にして球を投げ入れる人と勝負ができるようになっています。

時代劇の「チョウ、ハン」というサイコロの勝負ではなく、チップを置く人を見て、球を投げる人が何番を狙うかを決めて球を入れた後、裏をかいてチップを置く側が場所を変えることもできますし、そのままにしておき、球を投げ入れる人が裏の裏を読む裏をかいたりするような心理戦の様相となります。

 

 

癖を読まれ始めると、即交代

 

ルーレットで00は、めったに出ないものですが、連続して出たりします。

24番や16番を出すのが得意な人とか、球を入れる人は、30分程度で交代し、癖や対応のパターンを読まれれる前に新たな人に代わるので、その人とは、短い時間の勝負になります。

球を入れる人も、失敗がありますので、そろそろ00がくるかなと思った時、わざと00を空けておき、球を入れた後、00と00の両端にチップを張って00からずれても勝てるようにします。そうしたら、隠し技の8を出して裏をかかれたりもします。

完全に読まれて、負けが3回続くと球を入れる人は交代させられます。そうすると、どんな形で攻めてくるか見ないとならず、チップを張る側は難しい状況になります。

 

 

心理戦の骨頂

 

赤か黒かは、非常にシンプルな勝負に思えますが、シンプルな分駆け引きは深く、醍醐味があります。チップを張ったまま動かさないか、球を入れてから動かすか、ということだけでなく、前回、前々回、その前のパターンの分析をお互いにしながらやりますから、複雑なパターンになるのと、他の人がチップを張る状況が加味されるため、更に深みが加わります。

4回目、5回目に勝負をするために、1回目~3回目はそのための布石を作るためわざと負けたり、やり方を見せたりして本勝負に入ります。

4回目から、やり方を変えて勝ちを獲り、5回目が本当の読み合いになります。前回赤にチップを置いて球を入れた後黒へ変えて勝っているので、今回も赤に張ります。球を入れてから、黒に動かそうとした時、球を入れる人の目がほんの僅かに笑いました。

動かすことのできるギリギリの時間で元の赤に戻して勝つという感じです。

 

戦いにおける心理戦への応用

 

本ブログの「戦機(チャンス)は揺れながら、最後は強い心に引かれていく」でも、お互いにどのように考えているか、状況を把握しながら心と心の読み合いをしていることを紹介しましたので、併せて読んでいただくとより面白いと思います。

ルーレットから、思ったよりも多くのノウハウを学べ、戦闘の分野へ応用できます。

相手が思ってもみないことをするためには、「自分の能力を悟らせない」ことが大切です。「奥の手を複数準備しておく」ことにより、自分に有利な局面へ相手を引き込むことができます。「正確な戦闘技術を保持していること」により、ミスを防止し作戦を思った通りに進めることができます。

一番は、自分の行動により、それを相手はどのように解釈して反応するかを読むことによって、相手がしようとしている次の手がわかります。

そして、更に、引き込むのか、有利な態勢にする仕掛けをするのか、相手は自分達が何をしようとしているか理解できず迷うようにするかを何度も仕掛けていくことによって、相手の誤算を誘発したり、脅威を感じ作戦の修正をしたりして、自らが混乱していきます。

そして、自分達は、計画し、シナリオ通りの「計算ずく」の戦いができます。

このように、相手の心を読みながら作戦・戦闘を組み立てたり、心理戦を行う相手は弱いですか。戦いたいですか。

 
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