二見龍レポート#13『自衛隊の元狙撃教官が語る スナイパーの育成方法』

二見龍レポート#13『自衛隊の元狙撃教官が語る スナイパーの育成方法』

 

 

スナイパーの任務

 

 スナイパーの行動のほとんどが、射撃というイメージがあります。その射撃を行うためには、敵の支配する地域に潜入し、行動を秘匿しながら、敵を捜索しなければなりません。そして、敵に存在自体を感知されないように、戦場でサバイバルをを行い、狙撃を行う射撃位置に着きます。

 この行動は、まさしく敵の支配地域へ潜入し情報を収集する『斥候(せっこう)』と同様な戦闘技術です。斥候の主要な任務は、敵、地形、道路に関する情報を収集することにより味方の戦闘や作戦計画の作成に貢献します。さらに、各種火力誘導を行うことによって、砲迫火力、航空火力を敵の陣地や敵の施設の破壊任務を敵に見つからずに行うことができます。
 スナイパーは同じ能力を保有しているため、米軍では師団・旅団の情報を担当するS-2(情報幕僚組織)が運用します。火力誘導による敵の撃破や狙撃により作戦を支援する場合、S-3(作戦運用組織)が運用しています。
 
 スナイパーは、重要な戦力であることがわかります。

 

 

スナイパーは誰でもなれるのか

 

 スナイパーの任務から、視野が狭く、視点が低い人物は、全体の状況を掴み取ることができないため、情報収集を行うには適していないことがわかります。敵の支配地域において、長期間潜在するためには、動きを小さくし常に用心深く行動しなければなりません。そのためには、我慢強さが必要となります。
 狙撃技術、火力誘導、任務終了後の確実な離脱(敵にトラッキングをかけられながら脱出し切る)ために必要な身体能力、諦めない精神的な強さが要素が重要となります。
 元狙撃教官の松岡氏は、更に人柄にも追及しています。松岡氏との対談から、スナイパーの要員とスカウトの要員に必要な要素は、かなり共通しているということがわかります。

 二見龍レポート#13『自衛隊の元狙撃教官が語るスナイパーの育成方法』は、松岡氏がスナイパーの技術を身に付けていく「狙撃技術探求編」、「スナイパーに必要なセンス」、「スナイパー養成訓練編」、「装備・装具編」、「信頼性の高い銃」、「スナイパーに要望する事項」などの内容を、対談方式でまとめたものです。

 

 

 

二見龍レポート#13 自衛隊の元狙撃教官が語るスナイパーの育成方法
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