FTCとの戦闘を行った、40連隊を代表する戦闘技術と部隊運用能力の高い中隊長、馬場元3佐との対談は、FTCとの戦いを描いた後、必ず実現しなければならないと考えていました。
全力で戦った中隊長に、あの時の戦闘の細部を聞かないまま、いつの間にか時間だけが経過してしまいました。
長い間、FTCとの戦闘が何か自分の中で引っかかっていて、なかなか文章にできなかったことが、今回、ついに実現することになりました。
私が40連隊を離れてから、時期を同じくして、彼もまた戦闘を行う世界から姿を消しました。今回、毎年行われる小倉駐屯地記念行事に参加するタイミングで、馬場元3佐との対談が実現できたのです。
今回の『二見龍レポート#10 FTCとの戦いを現地指揮官と振り返る』は、し烈な戦いの裏舞台を記述する目的で作成致しました。
そして、もう1つ重要な目的がありました。それは……。
–目次–
はじめに
1章 右腕となった男との出会い
ブレーキの壊れたダンプカーのように暴れる
隊員の意気込みが変わる
2章 連隊対抗指揮所演習
3章 実動訓練(戦闘団検閲)で戦法を検証
LRRPが敵後方地域で暴れる
敵指揮官を狙え!
4章 FTCにおける戦闘指揮とエピソード
勝利の女神が近づいてくる戦い方
指揮所の位置と戦闘指揮
ターゲティングの威力
連隊直轄斥候を失った代償
5章 FTCでの突撃の真相
6章 突撃訓練を行う必要はない
その後の40連隊はどのようになったのか
教育の恐ろしさ
時間がないと言って突撃させる異常な状態
おわりに
【次のブログも参考にお楽しみ下さい】
小倉で再会した40連隊長時代の部下からの手紙
小倉駐屯地を支える3000名の自衛隊協力会の温かい応援に感謝
二見龍レポート#10『FTCとの戦いを現地指揮官と振り返る』
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