戦いという状況があるだけの世界 -爆発物・砲弾の爆風の影響-

戦いという状況があるだけの世界 -爆発物・砲弾の爆風の影響-

 

 

爆風に当たるとどうなるか

 

トーチカには、銃眼口とは反対側に隊員が交通壕を使用して出入りをするための出入り口があります。出入り口には防爆扉(ぼうばくとびら)を設置し、砲爆撃の爆風からトーチカ内の人員を防護します。自衛隊の防御訓練では、防爆扉を作るのは稀ですが、実戦では非常に重要な役割を果たします。

砲爆撃を受けると、突入時に使用する閃光手榴弾(フラッシュボム)のような衝撃とともに、強烈な爆風により身体機能に異常をきたします。

爆風によって内臓にダメージを受けるため、通常嘔吐します。身体に怪我が無ければ、嘔吐は生理現象なので大丈夫と考え、戦闘を継続しなければなりません。
周りの仲間にも、生理現象であることを伝え、索敵と射撃を続け敵の侵攻から防護する必要があります。

 

 

チリを吸い込んではならない

 

爆風によって、大量の粉塵が舞い上がり視界を塞ぎ、呼吸を邪魔します。爆風で舞い上がった粉塵は、身体に悪影響を及ぼすため吸い込んではならないものです。
粉塵を吸い込まないように注意することが重要となります。
防爆扉によって、粉塵が入り込むのを防護できます。

 

 

グラスと耳栓の重要性

 

CQBが陸上自衛隊の中で普通に取り入れられるようになり、米軍との共同訓練や国際貢献活動の経験から目を防護するグラスの重要性が認識されるようになりました。砲爆撃による粉塵や戦闘間の跳弾や破片、味方の射撃した焼けた薬莢からも
目を防護できるため、陸上自衛隊の個人装備として正式に認定し、全隊員へ配布する必要があります。

音が聞こえなくなると危険を察知する能力が半減するとともに、味方の指示や命令が聞こえず、組織的な戦闘ができなくなります。
普通科の先輩は、実弾射撃訓練や空包射撃で多くの人が難聴になっている状態でした。難聴になってしまった人は、職業病と諦めていましたが耳栓を使用すれば今は予防ができます。
30年前の耳栓は、音の遮断効果が高いと話し声も何もかも聞こえなくなるため、戦闘行動がとれなくなる大きな欠点がありました。
現在の耳栓は、人の話し声は聞こえ、射撃による衝撃波を防ぐような性能になっているため、戦闘行動に支障を及ぼさず、衝撃波から耳を防護できます。
性能の高い耳栓も全隊員へ消耗品として定期的に配布していく必要があります。

 

 

マーシャルアーツ(軍隊格闘)の心得

 

機会を見つけて、武道やスポーツとは異なる、戦いという状況下における軍隊格闘や対ナイフなどの心得とコツを紹介していこうと考えています。

 

 

 

 

【kindle本が出ました】

 

本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめり込む姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術

 

 

 

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
です。

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準

 

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ若い隊員が成長していく姿には、若い人達や人材育成に関する多くのヒントがあると思います。

人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。

読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

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1 Comments

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