戦いという状況があるだけの世界 -マーシャルアーツ(軍隊格闘技)の心得と技の極意-

戦いという状況があるだけの世界 -マーシャルアーツ(軍隊格闘技)の心得と技の極意-

実戦では、3秒で戦いを終わらせる必要があります。

実際、相手が気付き、銃を抜くか構えながら、索敵し狙って撃つまで、4秒程度かかります。それまでに戦いを終わらせなければならないからです。
 

今回のブログでは、戦いにおける格闘の「身体にブレを生じさせない」、「相手との接触面を多くし、早く小さな動きで戦う」、「間合い、得意技」について、記述しましたので訓練の参考にして下さい。

 

 

身体のブレを生じさせない

 

 
【 体軸を作る 】
 
首から背中に一本の線を軸として作るように意識する。軸ができると、ガンの保持が安定し、素早い射撃が可能となります。
 

背骨の頭に伸びる一番高い位置と、首の大きなところの背骨の二つ下を固定するように意識できるようになると、身体がブレないようになります。

身体がブレなければ目線もブレなくなる。身体がブレず、目線もブレなくなるため、射撃も早く正確にできるようになります。

 
 
【 相手のバランスを崩す、自分のバランスを崩さない 】
 

相手と対峙してお互いに構えている時、相手の脊髄の線と肩の水平ラインと膝の状態(伸ばしているのか、変化しやすいように少し曲げているのか)から、相手のバランスの悪い所を感じとる。

バランスの悪い所から崩していくためには、脊髄の線の傾きやこわばり、両肩の線の左右の傾き、膝の柔軟さを見るのがポイントとなります。
どこから相手のバランスを崩していくかを感じとることにより、相手に体を密着しながら攻めやすくなります。

 

技をかける時、自分の手元を見過ぎないようにします。

手元を見ると目線が下がり、バランスが崩れやすくなります。

目線を手元に持ってきた状態で、目をつぶり動いてみるとバランスが崩れやすいことがよくわかります。

 
 
【 体の締め 】
 

タイミング(リズムであり、効率的な動きができる)、バランス(体の力を上手く発揮させるため)、動きの中心である丹田の締め(ブレをなくす)が基本となります。
 

技を受ける時は、身体のどこを固くし、どこを柔らかくして受けるかを知らる必要があります。
 

フックを体の中心のラインを外さず(正面で対峙したまま)に受ける時、腹の部分を柔らかくし、受けるところを固くします。

 

 

接触面を多くし、早く小さな動きで戦う

 
 

 
【 接触面を増やす 】
 

肩、腕、足など相手の体と3点の接触を維持することにより、技を繰り出すスピードを速くすることが重要です。

素早さを追及するため、一つ一つの技の破壊力は大きくないが、肩、腕、足の3点をロックして同時に技をかけたり、一つ一つの技を連続してかけることによって相手に与えるダメージを大きくさせます。

一撃で動きが止まるような攻撃ではなく、相手が倒れるまで技をかけ続ける流れを作ることが重要です。
 
 

相手の攻撃を一発さばいたら、さばいた瞬間、相手にできるだけ接近して接触面を増やし、相手にもう駄目だと思わせる態勢(敵の背後を取るか、斜に入る状態)を確保し攻撃する態勢をとります。

常に相手に接触して戦うことを意識する必要があります。

 

一度相手に触れたら相手から離れず、相手の動きを感じ取るように体を接触させます。
相手との接触を維持することにより、相手の足がどこにあるか、どう動くかを感じ取ることがでます。

そして、相手が崩れる方向へ誘導することによって、相手の攻撃を封じ、連続した技を相手へかけ続けることができます。
 

相手が攻撃してくる場合、相手の攻撃のラインをはずし、相手との接触面を柔らかく保ちながら、体軸と丹田をしっかり保つことが、次の攻撃を自在に使えるため重要となります。

 
 

【 早く小さな動き 】 
 
技の動きを止めない。技を止めると相手に立て直す機会を与えてしまいます。
 

訓練では、技を連続してかける流れを作れるように練成し、相手を流れの中で倒していくように連続した技を磨くことが重要となります。

 
 

【 相手の勢いを利用する、リズムをとる 】
 

相手の攻撃の威力が強い時、当たった時のバウンドをひろい技をかけます。(相手が攻撃してきた技を受けた瞬間、わずかに跳ね返って、できた隙間を利用して技をかける)
 

技をかける時、リズムをとるためパパンと相手の肩や胸を軽く叩くようにすると、リズムがとりやすくなります。

平手や手の平で軽く叩き、音を出すと技をかけるタイミングがとりやすくなります。
 

足を踏むことによって、足を崩すのは有効ですが、あまり足踏みに頼らないようにします。

技に変化が無くなるからです。

 
 

【 自分の感覚、確実な技を磨く 】
 

自分が気持ちいいと感じている時は、いい状態にあります。

気持ちよく動けない時は、「よくない」と身体が訴えている状態であると考え、修正が必要と感じとらなければなりません。
 

最初は、スピードを身に付けていくことを重視しますが、次はゆっくり動きながら、技を身に付けていくようにします。
 

あるレベルになると、早くやることによって動きをごまかせるので(ごまかす癖がつく)、正確で確実な技をキチンと身に付けることが必要です。

 

 

使うのは得意な技

 

沢山の技を練習するが、実戦で使う時は、得意な技を使用します。
 

相手の攻撃をさばく方向も得意な形を決めます。

訓練は、レベルを上げるため、不得意なところを磨くようにして弱点を消すように心がけます。

インストラクターなら、全ての方向のさばきができるレベルが必要となります。

 

 

間合いのコントロール

 

 
 
【 呼吸を捉える 】
 

お互い対峙した時、相手の呼吸を感じ取ることが必要です。

相手の呼吸がわかると、自分の息を吐くと相手の息を吐くタイミングを合わせたり、ずらせたりできます。

「相手に息を吐かせ、脱力させた状態にして責める」、相手の呼吸を誘導して戦うことができるようになります。

 
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