巨大オオクワガタ朽木割り採集 -熊本県-

巨大オオクワガタ朽木割り採集 -熊本県-

 

 

オオクワガタとヒラタクワガタの共存

 

オオクワガタの幼虫は、地面よりも上の位置にある朽木の部分を食べて成長します。ヒラタクワガタの幼虫は、通常根食いといわれ、地面より下の朽木食べて成長するのでオオクワガタの幼虫とヒラタクワガタの幼虫は共存しないと考えていました。

熊本や佐賀で採集をしていると地上にある朽木にコクワガタとは異なる大型の幼虫がいるので、オオクワゲットと大喜びをしてしまいますが、なんとなく頭の色がオオクワガタよりも薄いオレンジ色で大きさもそんなに大きくなく、根食いをする地中の朽木にいるはずのヒラタクワガタの幼虫であることがわかってがっかりします。

関東とは異なるヒラタクワガタの生息状況を知ることになります。

熊本へ着任してからオオクワガタ採集の最初の一年間、地上にある朽木から出た幼虫はオオクワガタの可能性が高いので、ビンに入れていると100以上になってしまい凄い状態になりました。

しかし、この幼虫の50%がオオクワガタの場合、いっきに熊本産の系統を確保できると心を踊らしていましたが、夏が近くなり羽化すると出てくるのはヒラタクワガタばかりで、オオクワガタは0という結果となってしまいました。

成虫になったヒラタクワガタは、採集した林へ戻ってもらいました。

熊本では完全に地上の朽木でオオクワガタとヒラタクワガタの幼虫が共存しています。

 

 

大型3令幼虫のタコ採れ

 

良く朽ちた白枯れの朽木を日当たりのよい南斜面で見つけ、皮を剥いで斧を込んだ時に太い幼虫の食痕が縦横にいっぱい走っており、白い太い幼虫が何頭も出てくるようなオオクワガタの幼虫を多く採集できた時、「タコ採れ」となぜか表現します。

熊本の朽木はカワラタケとオレンジ色のキノコの菌によって白枯れするのと関東にはない木の中に白いゴムみたいなキノコのようなものによって白枯れするものがあり、ゴムみたいなキノコによる白枯れは綺麗な真っ白の朽木になり、オオクワガタが入っている可能性が高いというのが採集データを見るとわかります。

直径40㎝以上の倒木がゴムみたいなキノコで朽ちているのを見つけて、斧を入れると柔らかい状態で木は軽くなっているのでスカッと深く入り、テコを応用して朽木を大きく割ることができます。

その瞬間、太い食痕だらけで3令幼虫が数頭下に落ちるほどいます。カブトムシと同じほどの大きさなのでオオクワガタの幼虫間違いなしです。食痕沿いに幼虫を傷つけないように斧や鉈で木を削りこんで幼虫を採集していくと7頭のオオクワガタの3令幼虫をゲットできました。

採集仲間と思わず笑いが出てきて、上機嫌で採集が進みます。大の大人がこんなに喜んでしまうほどタコ採れは素晴しい状態です。

 

 

太いクヌギの木の立ち枯れ

 

林の中を歩いていると、直径30㎝の立ち木が地上1.5mのところで折れていました。

折れた木は地面に倒れています。折れた部分を調べてみると木の中にゴムみたいなべたべたする塊があり、綺麗に白枯れをしていました。

折れた木を割るために、まず木の皮を剥いでいきますが、まだよく朽ちていないのでかなり硬い状態でした。

木を叩きながら、音により朽ちているか朽ちていないかがわかるので調べていくと折れた所の30㎝ほど上が朽ちている音がし、注意深く斧を入れると太い食痕が出てきて幼虫を1頭採集することができました。

かなり木が硬い時は、幼虫の口のところに細い木の棒を持っていくと挟むのでこれで引き抜けます。

硬い木の時は斧を打ち込むと腕がしびれるような手ごたえが返ってくるので引き抜く方法はなかなか便利なやり方です。

 

 

台風で折れた太い枝から採集

 

九州は台風がよく直撃します。熊本のオオクワガタは、太いクヌギの木の地上からかなり高いところの枝の朽ちたところに卵を産んだりするので、強風で朽ちた枝が折れて地上に落ちたものから、幼虫を採集できます。

台風が通過した、朝一番に太いクヌギ林に行って朽木を捜します。朝一番に行かないとライバルに先を越されてしまいます。

数頭採集はできますが、この採集方法で採れる幼虫は細い枝にいるせいか小型で累代飼育用の成虫にはなりません。

しかし、台風の後の朽木を捜して朽木割をする独特の採集を味わう事ができます。熊本らしい採集方法なので結構楽しいです。

 

熊本は、自然が豊かでとても魅力的な採集のできる土地です。

 

 

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 オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
 日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
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40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
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1 Comments

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