マット飼育でオオクワガタ♀56.3ミリ羽化

マット飼育でオオクワガタ♀56.3ミリ羽化

 オオクワガタ飼育の醍醐味は、ガッチリした体型で大型の成虫を得ることです。

 大型の♂は、いつまで見ていても飽きがこないほどの魅力と迫力があります。

 一方、オオクワガタの♀にも素晴らしい魅力あります。光沢と羽の部分の点刻模様はオスとは違った魅力があります。

 天然物の福島県産のオオクワガタの♀の採集を20年以上、楽しみながら天然物としては結構な大きさの、43ミリの♀2頭の累代飼育を続けてきました。しかし、幼虫の体重は、13.0グラムが限界のようで、何とか50ミリの大台に乗るところまで来ましたが、血統の限界を感じざる得ませんでした。

 ここから、能勢YGのオオクワガタの飼育に切り換えて、マット飼育でどこまで大型の成虫を出せるかというチャレンジを開始しました。

 血統の特性は、飼育を開始して産卵した年から、♂は軽々と80ミリオーバーが出ました。♀は52ミリが限界でした。

 累代飼育が6年を経過し、オオクワガタのバクテリアが入れ替わる期間を過ぎても、ジワジワ自己記録を更新していきました。おすは83ミリ、♀は54ミリの状態が数年続いている状況でした。能勢YGの血統へ幼虫で手に入れた別の能勢YGと掛け合わせることにチャレンジすることにしました。

 しかし、菌糸ビンからマットに慣れるまで、1年目は♀は47ミリがやっとで♂も75ミリの記録で終了しました。次の年に召すが51.9ミリが出たので、今までの能勢YGと掛け合わせて得た成虫が今年の成虫です。

 新しい血が入ったせいか、幼虫は大型になり、蛹化不全、羽化不全が極端に少なくなったのが今年の成果です。

 

 

画像のメスは、幼虫の体重が19グラムを超えていたので期待大でした。羽化不全もなく6月17日(土)の午前中に取り出しを行い完品の状態で出てきました。もう少し行くかなとは思っていたのですが、54ミリ、55ミリも出て大満足の結果となりました。

 累代飼育では、♀はエサ換えを3回行わず、45ミリ程度に抑える方もいますが、♀はどこまで大型が得れるかを楽しみにしているので、3回のエサ換えを♀も全て行いました。

 まだ、19グラムと20グラムの幼虫が羽化する予定なのでどこまで行くか、今から楽しみです。♂は、27~29グラムの幼虫を6頭取り出した状態で、77~79ミリまでしか出ていませんが、35グラムを超える幼虫がの羽化がまだ進んでいないので主力はこれからの状態です。

 

 今回、飼育で変えたことは、ペアのかけ合わせを変えたことと、ガラス瓶から全てプラスチックのPPボトルに変えたところです。マットについてはいつものマットで行いました。もう1年行うとPPボトルがいい結果が出る要因になっているかわかります。

 51ミリのメスと56ミリの♀を比べると、アゴの太さ、身体の厚みと横幅の広さの違いが明白で、まったく次元が異なる迫力があり、51ミリの♀が40ミリ台のアゴが細く、スマートな♀のオオクワガタに見えてしまうほどです。形と大きさが揃って満足できるということを再認識しました。

 どうも、私は、オオクワガタの♀の方に魅力を感じているのかもしれないなと感じた日となりました。

関連記事紹介

4 Comments

  1. 濱野真志

    はじめまして濱野と申します。3歳と6歳の息子を持つ
    52歳の父親です。今年5月から国産オオクワガタの飼育をはじめまして色々とネットで勉強しているところです。 成虫、幼虫を購入するにあたり幼虫の方の飼育について、環境的にマット飼育の方が向いているのではと思い二見さんのkindle本に出会い購入しました。
    私自身は大きさより美形のオオクワガタを目指したく思い、

    ショップで元祖奈良輪ちなみの幼虫、ネットで中原DNAの成虫を購入しました。 質問ですがまだ自分でマットを作成することは難しいと思います。市販で幼虫飼育におすすめのマットはありますか?また市販のマットに本に書かれていたフスマという添加物を混ぜたら良いのでしょうか?

    唐突にメールして申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。

    1. futamiryu

      濱野様 

      嬉しいコメントありがとうございます。
      拙書を読んで頂きありがとうございます。
      オオクワガタのマット飼育の楽しみは、自分なりのマットの作成をして結果を得る所にあります。
      Kindle版では、比較的失敗のないマットの作成について記載させて頂きました。
      マット飼育は、50頭を超える飼育に適しています。それは菌糸ビンよりも安価だからです。
      お店で販売しているマットを購入する場合、10頭程度であれば問題はありませんが、それ以上になると、
      オスの3令幼虫のエサ換えは、ひとビン2リットルはマットを使用するため、それを3回することを考えると
      おこずかいで進めるには金額も張ります。そうすると未発酵のマットを購入して自分でエサを作成する方が面白く、
      リーズナブルにできます。
      もし、出来合いのマットを購入するならば、オオクワガタ専門の通販で購入することをお薦めします。
      フスマを使用したマットの発行は簡単で、大型が出ますので、実験をするのも楽しいと思います。
      オスのアゴは遺伝するので開きが悪いのは、すべて削除していくことが、形の良いオオクワガタを得るコツです。
      オオクワライフを楽しまれることを祈念致します。

  2. 濱野真志

    二見様

     ご返信ありがとうございます。マット飼育につて詳細に解説していただき恐縮します。 現状まだまだ素人なのでオオクワガタ専門の通販で購入して、まずは羽化させることを第一に目標とします。 またオスのアゴは遺伝するとの事承知しました。 アゴの開きに注視いたします。 今後も二見さんのKindle版、ブログを参考にクワガタライフを楽しむようにいたします。

    1. futamiryu

      濱野様

      飼育の成果が確認できるのは、1年に1回です。実験すること、確実に羽化までもっていく方法など、
      ゆったり、楽しんでください。引き続き、よろしくお願い致します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です