アメリカン・スナイパー SEALは一騎当千の強さを持つ

アメリカン・スナイパー SEALは一騎当千の強さを持つ

 

アメリカン・スナイパー アメリカン・スナイパー ブルーレイ&DVDセット (初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]

 

最大射程と最多射殺の正式な狙撃記録を持つ元SEAL

 

1900mを超える最大射程での正式な狙撃記録と、厳しい交戦規程の中での最多射殺記録を持つ元SEALのクリス・カイル氏の血と汗と涙の実録を描いたこの作品は、イラク戦場での一騎当千の強さを持つSEALの鬼神の強さを読む人がクリス自身になって体験できます。あまりにもきついところがきついという言葉を使わず状況を淡々と記述している表現が余計凄みを増します。

クリス氏は、まあこんなものかと普通に書いてあるものが、この本は奥さんの手記も合わせて記載されていて、奥さんの普通の人の視点でクリス氏の行動が表現されるのを読むとSEALはとんでもない化け物であり、ゾクッとする凄みを感じます。

また、戦闘要員として自己の戦闘スピリッツの保持要領、人を撃つ時の頭の中は何を考えているのか、身体練成要領、瞬間判断能力の必要性、PTSD対応、家族との関係の維持について、読んでも面白く、戦闘要員として必要な多くのものを学ぶことができます。

500ページの長編は、読んでいる者を長く・深くイラクの最前線の戦場に何回でも連れて行ってくれます。

 

 

戦闘を求める人間の集まりSEAL

 

戦闘映画を観ていていつも、SEALについて疑問がありました。ソマリアの戦闘で陸軍レンジャー大隊と同行して戦闘間大活躍したSEALがいました。

多くの犠牲を出し命からがら脱出して、部隊交代をするため休養をとっているレンジャー大隊のつわものの前で、同行していたSEALの隊員は立ちながら忙しく食事をかき込み、持ち切れないほど弾倉に弾を詰め、持ちきれない弾倉はナップザックの中に次々に放り込んでいます。

レンジャー大隊の猛者から休まないのかという質問に、細身で猛禽類のような眼をしたSEAL隊員は、「自分を求め必要としている部隊へ直ぐに行くためだ」、そんなに急がなくてもいいではないかと聞かれると、「自分は戦場が好きである」と言いながら、テントを出ていくような場面です。

戦闘が好きで戦場で生きていくための人間であるというSEAL隊員の意識は何なのかという疑問です。

アメリカン・スナイパーを読むことによって今迄の疑問が解けました。

 

 

拘置所騒ぎの好きな隊員達

 

一騎当千の強さを持つ彼らは、オフの時に酒場行き、浴びるように酒をあおります。平時の世界での彼らは異常に力と戦闘スピリッツを持て余す野生動物となり、必ずいざこざを大規模にやってしまい連れて行かれています。

戦闘のない世界は、発電した電気を送電できない発電所のように、電力があり余り暴走しそうな状態のように余分で巨大な力が余っている状態です。彼らの居場所は戦場であることがよく理解できます。

 

 

母さんには言わないで

 

海兵隊と同行して通常の戦闘に参加し、何度も激しい戦闘をして体力的にも限界にきている状態で、敵から射撃を受け前進を止められている時、道路上で腹部を撃たれて倒れている19歳の海兵隊員を助けるため、更に走り込んで襟元を掴んで引きずる行動をしています。

銃弾が至近距離をすれすれで飛んでくる中で、転んだ時、若い海兵隊員が、「お願いがあります。私が撃たれて苦しみながら死んでいった事を母さんに言わないでください」と言いながら絶命していくシーンは、たった1ページ半の内容ですが心に強烈に残ります。

仲間を助けるところに強いモチベーションがあります。仲間を救えない時の悲しみは所々表現されています。

 

 

銃の取り扱い、戦闘間の装備品の装着要領を具体的に記述

 

弾薬はどの程度持っていればいいかの目安や拳銃の装着要領、任務に応じスナイパー ライフル使い方、防護ベストとヘルメットに被弾した時の状況、カールグスタフの有効性、グレネードM79の使いやすさなど、装備の運用性についても武器のプロがわかりやすく解説してくれます。

是非多くの事を学びながら、楽しんでお読みください。

 

 

 

 

 

自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成
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【kindle本が出ました】

 
 

二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る
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二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
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40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術

 

 

本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準

 

 

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
 人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
 読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界

 

 

オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
 日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
 オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~

 

 

マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
 本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

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