マムシはよい腹筋を持っている 自衛隊昔話

マムシはよい腹筋を持っている 自衛隊昔話

 関東、東京ではマムシは、子供の時から日常には存在しない生き物でした。

 その環境が、まったく変わったのは、福岡県久留米市に所在する幹部候補生学校を卒業し、初めて赴任した第45普通科連隊の訓練に参加した時でした。

 演習場の凹地や谷には、「マムシ注意」という看板が至る所に立っていました。ベテランの陸曹に「マムシは本当にいるのですか」と聞いてみると「小隊長、マムシなら山に入ったら、必ず見つけることができる」と返ってきました。

 「噛まれたら大変ですね」と言うと、「マムシは臆病だからマムシから襲いかかることはないし、注意していれば、大丈夫でっせ」「捕まえればマムシ酒にもできます」と言います。注意するポイントを聞くと、「とぐろを巻いている時は、予想以上に飛ぶのでとぐろを巻かせないこと」「休憩で座るとき座る場所を必ず確かめてから休憩すること」「歩いている時は2番目を歩いている人間が噛まれやすい」とのことでした。

 滋賀県の饗庭野演習場で訓練している時、蛇に出会えばほぼマムシだったというのが最初は、驚きでしたが、すぐに慣れていきました。

 YouTubeでは、マムシに関わる45連隊時代の話を紹介しました。

 45連隊は現在廃止となり、私の原隊はもうありません。その分懐かしさもひとしおです。

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