成長の遅いタイプ、なかなか芽の出ないタイプは、組織を変える原動力となる

　成長の早いタイプへスポットライトが当てられがちですが、組織の大半を占める成長の遅いタイプの特性を抑えなければ、全体像を掴むことはできません。
　成長の遅いタイプは、やろうという意志があっても、理解と定着に時間がかかります。

　そのため、なかなか芽が出なかったり、基礎的なことができない状態が続きます。

　反応の速さだけで、ただ成長が遅いと評価するのではなく、成長の仕方と、成長後の活躍にも焦点を当てることによって興味深いことがわかります。

　成長の遅いタイプは、近い将来、組織を変える原動力となるからです。

　彼らは芽が出るまでに、多くの知識を吸収し、多くの練習を積み上げ、様々な葛藤を経験しながらコツを掴む努力を継続してきました。
　この結果、彼らは、しっかりとした大きな基礎が出来上がり、安定した力を出せる真の実力を身につけることができています。

　しっかりした基礎に大きな土台ができているため、芽が出た後、基礎と土台に頑丈な根を張り、さらに大きく成長していきます。
　
　芽が出て成長を始めると、その成長のスピードは速く、成長の早いタイプを瞬く間に追い抜き、さらに大きく成長していきます。しっかりした基礎に裏打ちされた実力は本物であり、多くの苦労を乗り越えてきた言葉には重みとリアリティーがあります。
　
　また、同じように芽が出ず苦しんでいる人や伸び悩んでいる人へ的確なアドバイスを行うことができます。
　
　先に芽が出て力をつけたメンバーが、基礎作り中の人たちへ実経験を通じ得たコツと心の作り方をわかりやすく教えることによって、次々に芽が出て成長していきます。

　成長の早いタイプは、新しい方向へ進むための道を作り、組織を導くための道標を示します。成長の遅いタイプは、成長の早いタイプが作った細い砂利道を大きく拡大し、4車線の舗装道路にする役割を果たします。
　
　成長の早いタイプは、成長の遅いタイプの成長と動きに刺激を受け、さらに力を付けようと努力を始めます。そして、お互いに刺激しながら成長を続けていきます。
　
　成長の遅いタイプの中から、場数の豊富さを後ろ盾とする揺るぎない自信を持ったリーダーが出てきます。

〇　このタイプは、長い目でを育成必要があり、成長するまで我慢が必要である
〇　このタイプは、努力を積み重ねているため、大きな基礎ができている
〇　このタイプは、数々の失敗を通じ、教えるコツを掴んでいる

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