「ロシアのウクライナ侵攻」を軍事作戦の視点から解説

「ロシアのウクライナ侵攻」を軍事作戦の視点から解説

ロシアのウクライナ侵攻作戦はどのように作られているか

 戦争は、終戦の時の態勢をどのような形にするか(エンドステート)を決めて開始します。

 そのため、作戦計画は、ハイブリッド戦争を仕掛けたがうまくいかなかった場合、地上戦に移行する。

 地上戦が上手くいかない場合は、無差別の破壊を行う作戦に切り換える。

 ゲリラ戦に移行した場合、対ゲリラ施用対処計画を発動するというように、綿密に作戦計画は作成されます。

  戦争目的は、エンドステートの形を作るまで容赦なく進められます。このため、戦闘の状況を一喜一憂することなく、ロシアの作戦計画が成り立たなくなるまで戦う必要があります。

 今回、ウクライナは、2014年のクリミア紛争のハイブリッド戦争を研究し、ロシアの仕掛けたハイブリット戦争を無力化することができました。

機甲戦力の投入と航空優勢

 侵攻当初、ロシアの誘導ミサイルと空爆によって、ウクライナの軍事拠点を破壊されました。

 この時重要な目標は、対空システムの破壊でした。

 索敵用レーダーを始めとする対空ミサイルシステムを破壊することによって、ウクライナ上空における航空優勢が獲得できます。

 ロシアの航空機の自由な飛行と対空ミサイルシステムの傘に守られ、この航空優勢のもと、戦車・装甲歩兵戦闘車などの機甲戦力が一気にウクライナへ侵攻を開始しました。

 ロシアとウクライナの戦闘場面の映像は、公開されませんが、ロシアの機甲戦力とウクライナの機械化部隊の激烈な戦い、地雷原と各種障害に連接した対戦車ミサイルによる防御戦闘が行われているのは間違いないでしょう。

 キエフ北側にロシアの車列が60km続いている状況は、キエフ正面の戦闘が進展するまで待機している状態、数個のロシアの師団の補給を行う車両で今後無差別の砲撃を行うための弾薬を輸送しているなどの見方ができます。

 明確にいえることは、キエフ北側まで、ロシアは、航空優勢を確実に確保しているということです。連日ロシアの航空機の撃墜のニュースが出ていますが、ロシアの航空優勢が弱まってくるとウクライナの航空機がその地域を行動できるということであり、ロシアの航空機の減少、対空火器が破壊されていることを意味します。

 航空優勢の帰趨は、この戦闘の行方を見ていく一つのポイントとなります。

国防とは何ですか?

 これは、二見龍が防大時代の話で、柔らかい内容です。

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