ゴールデンウイークが始まるとともに、オオクワガタ飼育が盛り上がります。産卵後、順調に成長した幼虫が蛹室を作り、前蛹から蛹になると同時に、去年羽化し越冬した成虫のペアリングが始まるからです。
系統を固定したり、新たな系統作成にチャレンジするためのペアリングは、しっかりしたデータ管理が大切です。
必ずオスとメスの系統や羽化時期、大きさなどのデータをとり、ペアリングした時、どのオスにどの系統のメスをかけ合わせたか、蓋と容器にデータを記入したビニールテープを張って下さい。
系統管理の基本となります。
容器の移し替えの時、交尾が終了したメスと新たに交尾させるメスの入れ替えなど、間違えやすいので注意が必要です。
蓋だけの表示だと、どの容器の蓋かわからなくなるので、容器にもビニールテープの表示します。
産卵後の産卵木の保管の時も、間違えやすいので表示は確実に行って下さい。
ビニールテープは、貼ったり剥したりでき、マジックでデータを書き込むことができます。色別のテープで系統を区分しながら飼育ができるとても優れたアイテムです。
ペアリングを行う時期になると、食欲旺盛になります。
ゼリーが無くなると、写真のような状態になっていることがあり、笑えます。
どんぶりを積み上げて、お替りを要求しています。
ペアリング後、2週間程度で交尾も確実に行われ産卵の準備に入ります。
産卵木をセットした容器へメスを移し、タップリ(ゼリーを5個~10個程度)入れます。交尾後のメスは、産卵準備のため、凄い勢いでエサを食べます。
ゼリーは、いつも多めに入れるようにしてたっぷり食べさせるようにします。
オスと一緒だとメスが落ち着いて産卵できないので、最近では別々にします。
交尾後、別々にするとオスメスともに過度な負荷がかからず、いいコンディションを維持できボロボロになりません。
オスは越冬させていた元の容器に戻すか、良い系統であれば、次のメスとペアリングさせます。
あまり期待していない幼虫の蛹が、ほとんど縮んでおらず、羽化後楽しみな大きさだったり、期待大の幼虫が蛹になると思ったよりも大きさが出ずガッカリしたり、今年の成虫の大きさが予測できます。
蛹室を作り、前蛹から蛹になる間、幼虫から蛹へ外見が変化すると同時に、オオクワガタの体の内部が変化する時期でもあります。
幼虫の飼育ビンは、可能な限り振動や刺激を与えないことが、蛹化不全や縮みを防止できます。
蛹になってからは、刺激があった場合、お尻を振って身の危険に対処するしかない状態になります。防護性のほとんど無い蛹の状態での最後の抵抗の手段は、蛹自体に負担をかけます。
このため、羽化不全や縮みの原因になります。
静かに、努めて暗い場所に置いて下さい。
どうしても観察がしたい場合、幼虫の時から、頭幅がなく、小振りの幼虫を観察用に選定して観察しやすい場所におくことをお薦めします。
これから、産卵木の購入や、飼育ケースの準備、エサマットの作成と飼育の楽しい時期になります。
皆さん、オオクワガタ飼育をお楽しみ下さい。
【kindle本が発刊されました】
天然オオクワガタを求めて-山梨県韮崎一帯オオクワガタ採集記-
かつてのオオクワガタ有名産地、山梨県韮崎一帯で天然のオオクワガタを求めた採集記が完成しました。本書は、「1年を通じた採集記」、「採集幼虫のその後」、そして、「20年前同じ場所で体験した採集記録(加筆)」の3部で構成されています。
≪次のブログも参考にお楽しみ下さい≫
【kindle本が出ました】
二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。
そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。
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オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。
またコメント失礼します。最近セット組みました。 今期は著作の通りに計画を進めようと思ってます。トラブル無しでその通りにいけば良いですが、不安と期待が入り混じります。
幼虫の成長差の確認なんですが、どの時点で確認したらよいでしょうか? 割り出しの時ではあまり差が分らないので、1齢幼虫を小容器に入れてしばらく経たってある程度成長してからのタイミングで合ってるでしょうか?
ただ、その時に、正確に成長差の把握・分別するには容器の外からでは無理なのではないかと思うのです。見えないので。
いったん幼虫を掘り返して外に出してから確認するしかないようなと思うんですが、 大容器に入れるタミングの幼虫なら掘り出しても問題ないでしょうが、まだ入れるタミングではない幼虫も掘り出して刺激してしまうことになるので、どうしたらよいでしょうか。
把握・分別したら、タイミングでない幼虫はまた小容器へ埋め戻すとか、そいういう感じでしょうか。
コメントありがとうございます。
1令幼虫や2令幼虫の時、成長の差による分別やエサ換えは行いません。
2令幼虫、特に後期になると幼虫の特徴が出てきますが、3令になった時にドンと成長する方が重要で、2令の時点で3令になった後の成長度を判定するのはなかなか難しいと思います。
3令幼虫になり、大ビンへのエサ換えの時、ビンの幼虫の状況を確認しながら、エサ換えの間隔を縮めます。
3令幼虫なりたてで産毛が生えているのは弱いので、数日待ちます。無理のない程度にエサ換えの時期を一定の期間に合わせるようにします。
3令幼虫になったかどうか確認できない幼虫は、ギリギリまで、確認できるまで掘り出さないようにします。
主力の期間として設定した期間を越えそうになっても、3令幼虫になったか確認できないビンは、掘り出します。
掘り出した時、3令幼虫の場合は問題ありません。
2令幼虫の場合、大ビンに入れ替えてしまいます。この幼虫は、高い確率で大きくなりませんので、この時点で子供達へのプレゼント用の飼育になります。
主力の時期の幼虫が、ほぼ大型となり種親になります。
これを2年から3年繰り返すと主力の出る時期の間隔がまとまってきます。
既に素晴らしいオオクワガタの系統をお持ちなので、主力の時期がまとまりやすいと思います。
どうしても、壁を破れない限界があると感じたら、新たな大型の系統を手に入れ、飼育に取り込むのも新しい世界が始まり、楽しいと思います。
回答ありがとうございます。
大ビンに入れるのは、著作では「1日で頭がオレンジ色になり1週間で3齢らしい幼虫の形になります。この時期がエサ換えに適する時期です」とありますが、可能な限りこのタイミングで交換するのが理想だと思いますが、自分の洞察力ではビンの外からでは見分けることは難しいと思います。
なので、↑のタイミングになる主力グループの期間をある程度の「勘」というか、めぼしみたいなのをつけておくということで合ってるでしょうか? 早すぎる交換は駄目なので、すこしくらいはタイミングが後になっても大丈夫という事ですかね。
もし、そのギリギリまで待って2齢であれば、期待できないのでこの時点で見切りを付けると。
幼虫の選定はいままでの飼育でおろそかにしていた部分なので、勉強になっております。
その考え方でいいと思います。
あとは、勘所を掴みながら修正してください。
姿が見えなくても、3令幼虫になると急激に食痕の量が増えるので、エサ換えのタイミングにしています。
時々、2令が出てくると、自分のつたない飼育技術を反省します。
価値ある飼育の年になるといいですね。
了解です。
過去記事をみると、割り出し後小ビンに入れてから約1ヵ月後がタイミングとありますが、目安としては1ヶ月という感じでしょうか?もちろん状況に応じて期間は変わるでしょうが。
話は代わりますが、産卵セット♀取り出しまでの期間と温度はどのぐらいにしてますか? いま自分は28℃にしてます。♀取り出し期間は未定です、産卵木の状態によって決めます。
少し高めの温度の方が、活発に産み、卵の質が良くなり、割り出し回収→小ビン投入までが早く行える気がしまして。
これはビー○ワの受け売りなんですが、産卵セットをやや高温度の管理により、孵化幼虫の行動とバクテリア増殖活性が促進され、幼虫の腸内環境が整って消化吸収能力が高まる、などと書いてました。卵自体の質もよくなるかも?しれません。設定温度は、クワガタ種類や産地にもよると思いますが、いま佐賀産のオオクワなのでたぶん28℃で合ってるかなと。
この加温は、卵~1令の成長をやや早め(早熟)てしまう事になってしまうと思われますが、ここのステージでの加温・早熟は、後半への悪影響はあまりないのではないかなと思うのですが、どう思われますでしょうか?。
自分的には、すこし早熟めてしまっても、割り出し回収→小ビン投入までが早まるメリットのほうをとろうかなという考えです。小ビン投入後は、通常成長スピードに戻すため、常温でいく予定です。
でももし悪影響あるとしたら辞めるつもりです。
1令幼虫から3令幼虫へ成長するのは、1か月が目安ですが、幼虫の状態によって大ビンへエサ換えをする方法が適していると考えています。
現在、産卵させるメスの温度管理は特にしていませんが、この時期になると飼育をしている南向きの部屋は26℃から28℃に自然になっています。
28℃に設定して産卵させた飼育の成果を教えて頂ければ、幸いです。
熊本でクーラーなしの部屋で飼育していた時(真夏は連日35℃を超えます)、東北地方の桧枝岐産が産卵せず、1年系統に穴が開いたことを記憶しています。山梨産は元気でした。
新たな飼育へのチャレンジは、ワクワク感と成果がどう出るか心配なところが入り混じり、飼育の味わいが深くなります。
お楽しみ下さい。
回答ありがとうございます。
大ビンへの移行は、臨機応変にという感じですね。これは経験の積み重ねでしょうね。
現在の状況ですが、28℃でかなり活発にボリボリと削ってます。100%の確信はないですが、おそらく産んでるには産んでると思われます。佐賀県産なので気候風土的にもたぶんちょうど合ってるのかな、と思います。(今日と昨日の1~2日の高気温で加温せずとも日中29℃以上になりましたのでいったん移動させました。この時の温度ショックや移動ショックの影響がやや気がかりです)
問題なのは、頭数と成長具合だと思います。割り出すタミングは、著作に書いてる通りにモコモコと木屑が出てきたあたりに行う予定です。それでこの結果がどんな感じになのか分ると思います。
割り出し後、またご報告しようと思います。
またコメント失礼します。 近頃セットを組んでだいたい中間地点にきたので、ゲージ内を観察してみたところ、産卵木2本のうち、1本があまり削られてない状態で青カビも多くなっていました。その1本は固さ普通で太めの木(#1の木)です。たぶんこの木は幼虫は少ないと思います。
もう1本の方は、爪をたててけずれるぐらいのやや柔らかめで中太めの木(#2の木)ですが、こちらの木のほうが削りも大規模で、この木に底に偏って居ついてる(好んでる)形跡があり、青カビもほぼありませんでした。
2本の木の削り具合に格差があり、#2の木のほうに幼虫が過密しそうなのと、削り具合からしてセット満期まで#2の木がもたなそうな事から、急遽、#2の木を取り出して、キノコが十分にまわり爪でけずれるぐらいの柔らめの新しい木(#3の木)を埋めました。
セットしたその日の晩からさっそくボリボリと削り音が聞こえ、2日ほど様子をみたあとゲージ内を観察したら、やはり#1の木は無視され、#3の木の底にずっと居ついてガッツリと産卵跡がありました。#1の木は駄目っぽいので、取り出して保管することにしました。さらに#3の木と同じ質の木(#4の木)を埋め、最セットしました。
本来は1回のセットで満期までいければと思っていましたが、このように途中で木を変えるのはどうお考えでしょうか?産卵のタイムラグが2週間ほど生れてしまうというのがあると思いますが、今後の影響はなにかあるでしょうか?
爪で比較的簡単に傷を入れることのできる産卵木は、メスが大型になればなるほど、激しく削ってしまい、産卵木がバラバラになる傾向があります。
産卵木がバラバラになる前に取り出すと、ほとんど生んでいないことがあります。最近は、少し硬めの産卵木を使用しています。
産卵木を削る時、ぺりぺり音がしたり、少し黄色がかった色の産卵木にはオオクワガタは産卵しません。
産卵木の良し悪しは大切だと思います。
カビが生えないのは、バクテリアで産卵木がコントロールされている状態なので、いい感じだと思います。
1頭のメスから、最低10程度の幼虫が取れればいいと考えているので、産卵木は入れ替えていません。産卵木2本入れて30程度の幼虫が取れればいいので、今では、産卵木の入れ替えをしていません。
最初の方の卵を大切にしたいと考えているからです。(ここは好みなのかもしれません)
3令幼虫エサ換えの時に、産卵時期の調整はある程度できますから、問題はないと思います。メスが産卵木を削っていても、ある程度の期間入れていないと産卵していない時もありますので、4本目で産卵木の交換は終了されてはと思います。
影響の出方も含め、お楽しみ下さい。
回答ありがとうございます。 再セットしても今後のプランに大きな影響は無いとのことですので、一安心しました。
青かびが生えてる木については、見込みが無いと考えてよいでしょうかね。たぶん、幼虫は少しは居るには居るとは思いますが、数は無いのではないかと予測しています。とりあえず保管はしてます。
あと、再セットした3本目と4本目からとれる卵は初卵ではないですが、初卵ではない群から優秀な個体になることは、ありえるでしょうか?
初卵の方がいいと私は思っていますが、「万事塞翁が馬」何が良くて何が悪かったか、飼育をしていると、わからないことが沢山起きます。
初卵ではないグループからも優秀な個体は出ないことはないと思います。確率は悪くなるのではと推測します。また、系統の特性にも影響を受けると思います。
産んでいない方が心配です。
飼育の文を見る度に、熱い心が伝わってきます。
楽しみにしています。
回答ありがとうございます。 系統の特性に影響をあたえるとは勉強になります。それは気になるところですね。
今年はいつになく熱い心のモードに入っています。著作のプランを遂行するためのいろいろな下準備もじっくりかけましたしね。
何事もなく順調に行けばと思っていましたが、いきなり産卵木の時点で出鼻をくじかれ気味となり、「やっぱり、素直にプランの通りにはいかないなぁ~」と改めて実感です。まぁこれは飼育の醍醐味みたいなものと思って気持ちを切り替えています。
こういった想定外の事が今後も起こりそうでかなり不安ですが、そこでいかにすばやく軌道修正していくかと思っています。
今年は30匹~40匹の幼虫を取るのを予定してます。産んでないのは心配です。最低10匹をとりたいところです。
万が一、10匹も産んでなければ、再々セットをしようと思ってますが、そうなるとプランから1ヶ月~2ヶ月遅くなってしまう事になります。これだと大ビン投入が9月ごろになってしまいますが、今後のプランへ影響はやはりあるでしょうか?
まず、毎年続く系統の層を絶やさないことは、必ずやらなければならないと考えています。
系統の層に穴をあけると、系統自体を無くしてしまったり、回復に時間がかかるからです。
この場合、再投入は必要ですが、今回、今のうちから、少し硬く太めの産卵木一本を入れておき、保険をかけておくのはどうでしょうか。
良い系統ですので、大事につなぐのも大切だと思います。
保険のセットを組むのは良いですね。こないだ再セットしたのは最初の木に産んでない場合の保険の意味もありました。
産卵木が合ってればそのまま産んで大丈夫だろう、と予想しています。
あと2週間ほどで初セットを組んでからちょうど1ヶ月経過します。とりあえずここまで様子を見る予定です。
もし合ってなそうであれば、新たに再々セット組もうと思います。
割り出しのタミングはいまのところまだ不明ですが、どうなってるか楽しみです。
またコメント失礼します。
産卵セットも1ヶ月を経過し、いよいよ割り出し~小ビン投入の作業が、あとまもなくとなりました。
3齢幼虫の大ビンのマットの詰め具合なんですが、力いっぱいカチカチに堅くつめるのか、適度な堅めにつめるのか、すこし柔めに詰めるのか、で悩んでいます。
今回は粗目のマットを使用したので、堅めでないとしっかり詰めれないと感じています。
微粒子マットの場合ではすこし柔め緩めのほうが酸欠が起こらずに良かったりもしますが、粗マットの場合では堅めにしても粒子が粗いため空気層が自然と確保されると思うので、個人的には堅め寄りの方が良いかと思いますが、まだ決めてかねています。
いつもはどのような詰め具合にしてますでしょうか?
3令幼虫のエサ換え1回目は、ほんの少し柔らかめに詰め、2回目は、適度な硬さ、3回目は、羽化まで長いため硬めに詰めます。
私は、微粒子よりも、粗目のマットが好みです。同じパターンでどうでしょうか。
水分が多くなければ、酸欠にならないと思います。一度も酸欠になったことはありません。
これから、楽し忙しですね。
回答ありがとうございます。
それと同じパターンの詰め具合でやる事にします。
いままでは微粒子か~中目ぐらいでやっていましたが、今年から著作の影響により粗目に変更しました。微粒子では水分多で堅くつめすぎると酸欠でビン底で腐ってしまう失敗もありました。粗目ではそういった失敗が起こらなさそうで気に入りました、今後もずっと粗目でいくと思います。
現時点では幼虫はまだ未確認ですが、いまのところ準備や仕込みは著作の計画通りにいっています。あとは幼虫がとれてることを祈るばかりです。順調にいって欲しいところです。
最初のセットの産卵木は1ヶ月経過しましたが、産卵木からはモコモコと出はいませんが、1ヶ月で割り出しても良いでしょうか? それとも、あと少し待つべきでしょうか。
今月末まで状態を見てみる方法と、幼虫がいそうな産卵木を状況確認のため少し割出してみる方法と産卵木がかなり削られているとのことなので、クヌギコナラの埋め込みマットに出ている可能性があり、マットを確認してみる方法があります。
今月中に幼虫を割出せれば、飼育に支障がないのでもう少し待ってもいいと思います。
確認のため一部割り出しは、卵が出てきたら、もう少し待つことにします。卵での割り出しは、幼虫の生存率が低くなるので自分はやりません。(一回割出すと、産卵木内の環境が変化するため、何らかの影響が出る可能性がある)
産卵木が幼虫に合わなかったり、産卵木が大きくメスによって崩されバラバラになった場合、埋め込みマットの質が高いと幼虫がマットへ全て出てしまっていることがあります。(たまにいいのも出ますが、あまり期待できない幼虫)
感覚的なことなのかもしれませんが、モコモコを待つようになったのは、丈夫な幼虫が取れるのでこの方法を現在採用しています。
幼虫の割り出しは、朽木割り採集をしているイメージと重なり、楽しいですね。
回答ありがとうございます。
状況確認のため割り出しを急ぎたい気持ち、小ビン投入が遅くなると影響がでそうという焦る気持ちはあるんですが、アドバイスの通り、そこをグッとこらえて、あと2週間ほど(今月末まで)割出しを待ってみようと思います。
今月末までなら、多少遅くなっても大丈夫ということなので安心しました。焦る気持ちをこらえる事も、飼育テクニックかもですね。
まずマットの確認だけ、やります。
いままでの我流のやり方では、1ヶ月で割り出していました。1ヶ月あれば、もし産んでいればだいたい初齢~で居る場合が多いです。ただ、卵でとれる事もしばしばあり、その卵は孵化せず腐ることもしばしばありました。
「一回割出すと、産卵木内の環境が変化するため、何らかの影響が出る可能性がある」 とは、自分の体験でもかなり納得です。卵で割出したのが孵化しないのも、その影響かもしれませんね。
早く割出ししてしまうリスクの方が影響が大きそうなので、今回は、あと2週間ほど(今月末まで)待つことに決めました。
またコメント失礼します。 速報です。
あまり削られておらず青カビも多かった堅め太めの#1産卵木を確認してみましたら、黄な粉のような小さく細かい木屑が産卵木表面から吹ているのが確認されました。幼虫いるのは確定しました。
モコモコほどの状態ではなく、モコモコになるだいぶ前段階ぐらいです。幼虫の成長度合いは、初齢初期ぐらいでしょうか? まだ割り出しは早いでしょうかね。
#1は全く期待してませんでしたが、マットに埋めて保管していたらすっかり青カビも消え、なんだか良い状態になっていました。
大きく削られていた#2のほうは、細かい木屑も吹いてる様子はありません。 #3、#4は時期がはやいため全く不明。
いずれにせよ、幼虫はとれてるのは確定です。あとは予定数がとれてるかどうかという問題を、残すのみとなりました。
なお、産卵木1本(#5)を投入し、保険セットも組んだ現状です。
作業は週末に行うため、努めてまとめて行うようにしています。
他の幼虫の割り出しと合わせると卵の状態で割出しはしたくないため、あと1週間から10日は待ちますが、木屑が数か所から出ているなら割出しは大丈夫だと思います。
来週末の気温が上がるといい感じになるかもしれません。
ここの塩梅は、環境と系統の特性、何よりも飼育を楽しむ観点で色々試してもいいと思います。
回答ありがとうございます。
少なくとも4~5箇所から木屑が確認されました。おそらく、最低5匹程度は居ると思われます。すべてモコモコよりは小さめで「モコ」ぐらいという感じですかね。
あと、1匹だけ産卵木とマットとの境目に出ていたのを確保し、プリンカップに一時入れました。幼虫のサイズは、小さめの初齢でした。白色透明ではなく、色はしっかり出ていました。産まれてから1週間前後?かと思われます。
いずれにせよ「1ヶ月たつ前に産まれてた」というのは事実として確かなようです。(先週でちょうど1ヶ月なので)
なお、これは28℃(温室のムラで29℃になってる時もある)で産卵セットを組んでいたものです。産卵は全然平気だったようです。
高温管理により、もしかしたら通常よりは孵化~成長が速くなってるかもしれません。芯のほうに食い進んでいってる幼虫がいれば、もっとサイズが成長してる個体が居る気がします。
たびたびの連投、申し訳ありません。
昨日、プリンカップに埋めて確保した1匹ですが、作業中は1齢幼虫だったんですが、
一晩たった先ほどの今朝、プリンカップの底面から観察してみたところ、もう2齢に脱皮してました。現在、白色透明な状態です。
作業の刺激で加齢してしまったのか、産卵が速い群なのか、加温により思ったより成長が速いのか、どれなのか分りませんが、もし他の幼虫も同じ成長群とすれば2齢に達していて、産卵が遅い群でも1齢初期~中期ぐらいと思われるので、割出しのタミングとしては良そうとは思います。
「ここの塩梅は、環境と系統の特性、何よりも飼育を楽しむ観点で色々試してもいいと思います。」とのことですので、チャレンジ精神で割出しをするか、それともあと1週間から10日は待つか、というところで検討している状況です。
順調な滑り出しですね。
全体の幼虫の状態を見ないとわかりませんが、産卵木1本目は、先に産卵しているので成長が早く、このグループは無理に全体の幼虫の成長に合わせず、飼育してもいいかもしれません。
3令幼虫へ成長状況を見ながら、幼虫全体の成長の進み方で、判断してもいいと思います。
始めよければ終わりよしです。
幼虫の確保おめでとうございます。
回答ありがとうございます。
実は、産卵木#1は、迷いに迷ったあげく、割り出してしまいました。28℃で1ヶ月はどのぐらいの成長しているのかという事が気になったので、後々の参考のためにも、データーを取りたかったという事があります。(厳密には、1ヶ月をやや過ぎていますが、だいたい1ヶ月という事で)
全体で産卵木は4本、保険セット中のを含めると5本もあることから、まぁ1本ぐらいは良いかな、と思いまして。
産卵木#1の結果は、14頭でした(28℃で2週間ほど経過後、取り出した)。
幼虫は、13頭が1齢幼虫でした。うち卵が1個だけありましたが、これは弱々しい失敗卵っぽいので孵化しない可能性が高いと思われます、一応プリンカップに保管中。
内訳は、マットに出ていた1齢が、なぜか翌日に2齢に加齢したので、2齢が1頭、
1齢中~後期が3頭、(2齢に加齢しそうな大きめなのが1頭)
残りの9頭が、かなり小さい若1齢 という状況でした。このグループはみんな同じぐらいの成長でした。これが主力になるのかも?
今回、じゃっかん割出しがはやかった感があるもしれませんが、28℃管理で2週間セットだと、ちょうど1ヶ月の割出しでも良いのかな、という気もします。
思ったより採れていて嬉しい誤算です。産卵木の表面からは全く見えなかったのですが、年輪の皮1枚分剥いだら、皮一枚下ではかなり食痕がモコモコいっていました。
同時期にセットした産卵木#2は、もう少し寝かせてから割出す予定です。#1と#2より、2週間ほど後にセットした#3、#4も楽しみです。
全ての割出しの結果が出ましたら、また報告したいと思います。
追記です。14頭のうち1個だけ卵がありましたが、さきほど観察したら孵化していました。14頭すべて孵化しました。
28℃で産卵セットを組み、14~15日後に産卵木を取り出して保管、セットから1ヶ月後に割り出し、というプランで、平均して1齢中期という感じでしょうかね。
不思議なのは2齢に加齢したのが1頭だけいる事です。その幼虫は1齢時あまり大きくありませんでした。それよりはるかに大きな1齢がいるんですが、それは2齢に加齢してません。加齢したの個体は早熟?なのかもしれませんね。
またコメント失礼します。
産卵木#2の割り出しもだいぶ前に終わり、1回目のセット群の#1と#2の木から、合計30匹ほどもとれました(28℃で2週間ほどセット、その後取り出して1ヶ月保管)。
現在、この群は小ビンに入れて3齢に加齢にし大ビンに入れるタイミングを計っている状況です。1回目のセット群だけで飼育予定数に達しましたのは、良かったです。
ここまで著作のプラン通りに行っております。今期は「著作の飼育法を完璧にトレースする事」を目標にしています。脳と体にこの飼育方を慣れさせるというか、勘を養うというか、そんな感じです。それがまず第一優先で、大型を出すのは、二の次三の次という感じですかね。
ときおり小ビンから見える幼虫を見ますとまだ2齢っぽいです。そろそろ3齢になってもいい時期です。
次の工程はいよいよ大ビン投入となりますが、3齢のマットの詰め具合についておさらいなんですが、最初の1本目はやや柔めの詰めで合ってるでしょうか?
あと、マットの粒子や栄養価(添加剤率)ですが、3齢の成長期と成熟期~と段階に応じて変更するのは、良いでしょうか?
専門雑誌を見ると、3齢の成長期のうちに高栄養の餌を喰わせて一気に成長させ、残りの晩期は栄養価を落とすのが良いなどという事を書いてるのを見ました。これは菌糸飼育での話しですので参考になるかは分りませんが、マットでも同じ手法をやっていいのかなと。
順調に進んでいるようですね。
3令になった幼虫の大ビン入れ替え時のマットの詰め方は、普通かやや軽めにします。
マットは、最初ドンと成長するので添加剤は少し多めに入れています。
微粒子がマットがいいかどうかは、好みによると思っています。
私は、リーズナブルのマットを使用していますが、試してみるのも面白いかもしれません。
羽化までもっていく最後のエサ換えは、加水分解しないようにマットの添加剤を減らしますが、マットの状態により感覚的に調整します。塩梅という感じです。
私の方も、そろそろ3令幼虫になり始めたので、エサ換えの時期が近づいています。
来週、久し振りに山梨へオオクワガタ採集を予定するなど、オオクワライフ真っ盛りになります。
回答ありがとうございます。
3齢の急成長期にはやはり高栄養餌は良いという事ですね。そう思いまして、最初の3齢用マットの仕込みは以前教えてもらった添加率の最大値ぐらいにし、やや高栄養価で仕込んでみました。100%粗めのマットが入手できなかたので、粗目が5割、中粒子3割、微粒子が2割ほどの混ざっているマットを使いました。
この餌が、次の餌交換時期の10月ごろまでの約2ヶ月間十分に持つのかどうか、実験的な意味合いもありますね。途中、予定通りにいかないとしても、経験リソースとして次に役に立つと思います。
最初の3齢の詰め替えが終わると、忙しかったのもすこし落ち着きが出てきそうです。
山梨のオオクワ採集、良い結果になることをお祈りしています。
またコメント失礼します。
ぼちぼち3齢になったのが確認できはじめ、大ビン詰め作業も少し終えたところです。
ところが、少々問題がおこりまして、何かと言うと、エサを大ビン詰め替えてから数日後、青かびが壁面などに部分的に発生してしまいまった事です。すべてのビンではなく一部のビンに部分的に発生している、という感じです。
ビンやマットプレスが汚れていて洗浄が足りなかったのか、水気の乾燥が足りなかったのか、エサが栄養豊富すぎたのか。自分的には慎重に洗浄し水気をとったつもりだったんですが、現実はこういう結果が出てしまいました。原因はいろいろあると思います。
ただ、小ビン詰めの時は、そんなに慎重にならなくて(むしろ乱雑かも)詰めましたが、3齢までの約1ヶ月間劣化カビなどが全く発生せずエサの状態もキープできていました。という事は、容器サイズの違いによる環境コントロールが遅いため、カビがはえたという事もあるでしょうか?
あと、カビが生えたビンですが、このまま幼虫を入れ続ける(カビと戦わせる)か、新しく変えるかで迷っています。幼虫のバクテリアでビン全体をコントールするようになるころにはカビは消えるような気もしますが、こういう場合はどうしていますでしょうか?
青カビが出たことはありませんが、黒カビや黄色い1ミリ以下の線がビンに広がる粘菌のようなもの、キノコが生えたことがあります。
3令エサ換えの数が多い時、事前にビン詰めしておき、作業を効果的に行おうとした場合に発生しています。
特に、秋や冬に毎日少しずつビン詰めを進め、休日に一気にエサ換えをしようとしてビンを保管していた時に発生しました。
マットの匂いも少しかび臭い状態になっている感じでした。7日~10日幼虫を入れず置いておいた時の状態です。
キノコが生えるのは、3令を入れて次のエサ換えの時に出ていました。キノコの発生は、幼虫の生死には影響しませんが、大型が出た記録はありません。
カビや粘菌は、黄色と黒の状態には注意を払います。粘菌は、完全に取り除かないとまた発生します。
時々、黒カビや粘菌は飼育容器の産卵木に発生することもあります。取り除けば問題ありません。
大ビンへマットを詰め、作り置きする方式ですが、幼虫の生死には問題ないと思いますが、どう捉えるかだと思います。
多分、普段の量の加水状態のマットも気温と湿度によって影響を受けたり、ややフスマの入れ過ぎ(かなり入れても大丈夫ですが、ある量を超えると環境が変化するのかわかりませんが)、かもしれません。天候や室内の環境が微妙に影響しているのかもしれません。細部はわかりません。
黄色い線状の粘菌がビンの内側全体に広がっても、大型のメスは出ました。オスには影響がわからないため、使用しませんでした。黒カビも取り除きメスに使用しました。飼育量が多かったので多少のことは気にせず幼虫を投入しました。ただし、あまり期待できない幼虫中心にしようしました。
九州に勤務していた5年間、カビや粘菌の発生が多い状態でした。
私は、作り置きしておいたビンにカビや粘菌が発生して以来、作り置きはしていません。
マットの匂いが少し生臭い感じになり、甘い樹の香りがしなくなるからです。
あまり神経質になる必要はないと思いますが、マットの香りには気を付けるようにしています。
努めていい環境で育てたいからです。
理想の飼育ができていないと考えるからです。
回答ありがとうございます。
カビや粘菌の黄色と黒は要注意ですね。あと匂いも重要ですね。
自分の家の環境では、青カビが生えやすいのかも?しれません。産卵木にもたくさんまわっていましたし。
しかしそれでも幼虫は生きていましたので、カビによって生存が脅かされる事はないとは思いますが、大型が出るかは分らないところですね。
現在のところ青カビだけでなので、このまま幼虫を入れ続ける事に決めました。これでどうなるか、経験として今後に役立つと思います。
木材そのものにはカビはほぼまわってないので、たぶん添加剤の粒子が大きく残ったものにカビが付いたような感じかと思います。小麦粉などの糖質やたんぱく質が団粒したのかもしれません。カビはビン壁面がほとんどなので、多栄養+多湿+酸欠、ということかもしれません。
カビが生えるのはマットに栄養が多い証拠ともいえるので、上手いこと幼虫に栄養がまわることを期待しつつ、このまま続行しようと思います。
話は変わって、気が早いようですが、2回目の大ビンのマットなんですが、これも1回目と同じですこし高栄養気味にしてもいいでしょうか? 2回目まではまだ幼虫も成長する時期だと思うので、攻めていこうかなと思っているところです。
マット作りは、計画的に進めなければなりませんので、今のうちから2回目のエサ換え用マット作成の考え方を決めておくことが大事ですね。
9月頃のマット作製は、秋雨が続くと水分過多になりやすくなります。
そうすると、思ったよりも加水分解が進んでしまいます。
この点に注意し、積極的に攻めたいところですね。
今年は、来週末、3令の大ビンエサ換えを始めようと考えています。
回答ありがとうございます。
エサ交換までの2ヶ月を劣化さないのと栄養を保つのを両立したマット仕込みを、模索しているというのが、現在の状況です。どの程度まで攻めれるのかな?と。論理よりも実際に幼虫を入れて2ヶ月経ってみないと分らないところなので、実験と飼育を並行しているという感じです。
あと、ビンへ詰める時のマットの高さ?深さ?なんですが、どのあたりまで詰めてますでしょうか? 自分は800ccビンの肩口より少し下ぐらいにしてます。ビンの7割ぐらいです。
理由は、マットをビンのいっぱいまで詰めると、幼虫があちこち移動・暴れが多くなった気がするからです。(あくまで個人的経験です)
あまりマットを高くしないほうが、幼虫も移動範囲の限界を把握する?のかわかりませんが、結果的に居食いするような感じがするからです。
あと、作りたての新鮮な発酵マットはガスか水蒸気?の放出が盛んで、いっぱいまで詰めると酸素が足りないことに、暴れが起因してるような気もするので、新鮮な発酵マットでは深く詰めないようにするとガス放出と空気の循環を両立できるかな?という考えから、そういう詰めにしています。
まだ小さい3齢のうちなら、そこまで深さも必要ないと思うので、ちょうど良いかなと。
この詰めのデメリットは、この状態のままだと、乾燥しやすいのと、空気に触れてる部分が多いので分解がじゃっかん速い感じがします。
なので、ある程度幼虫が居付いてガスなども出きりビン全体が落ち着いたころに、マットを追加してマットで蓋をする?みたいな感じにしています。
このやり方は、駄目でしょうか。
ビンへ詰める時のマットの高さは、ビンの口まで入れると幼虫が暴れやすくなるのは、いわれてみるとそうだなと思います。
ビンの上の方は食べないので800mlマヨビンのビンの口から5㎝下程度にすると、オスはどうしてもエサが不足する状態になるため、1300mlのビンにするか、オスの幼虫を入れても1㎝程度余裕があるように詰めています。
エサの高さがないと、空気と接する面積が大きくなるため、エサが乾きやすくなると思います。
現在は、マットを詰めた時、ビンの肩口の高さになる程度にしています。
結構な量を詰めるのであまり気にせず、感覚的に行っています。
マットで蓋をする注ぎ足す方法は、どの程度効果があるか、正確にわかりません。
注ぎ足しの時、幼虫がいるので強くマットを詰めれないのと、ビンの上のマットは食べないので、ビンの肩口に最初から設定した方がいいのではないかと考え、データを取っていないからです。
系統を色々扱っていた時、飼育する幼虫の量が多く、エサの発酵が間に合わず、2次発酵が終わるか終わらない程度で使用していた時期がありました。
太陽光を当てなければマットの温度が上がらない状態ならば、マットをビンに詰め、1日おいても、ビンの温度が上がらなければ使用しました。(今ではこのような荒っぽいことはしませんが)
酸素不足、ガスの発生、温度の上昇について、これでも大丈夫という感覚が残っているせいもあるかもしれません。
今回の内容に直接関係ありませんが、クワガタ飼育のパイオニア的な存在の小島啓史さんは、25年前の著書で未発酵マットに小麦粉を添加した状態で、幼虫を投入する方法が記述されていたことを思い出しました。クワガタに関する情報がほとんど無く、オオクワガタに関するどんな情報でも集めてトライしていた時期でした。(笑)
常に多くの視点を持ちながら、これからの飼育をしていきたいと考えています。
色々チャレンジされた結果を教えて頂ければ幸いです。
回答ありがとうございます。
この詰めですと、不必要にビン上の方まで幼虫が来ず、ほとんど暴れず安定して居食いしてくれる傾向があるような気がしますので、現時点では気に入っています。高くしないため、ビン高さの5割より下のほうで居付いてくれるような感じをうけます。
問題点は、空気に触れてる面が多いので乾燥しやすいのと、仰るとおりの♂(大型幼虫)だとエサ不足になる事だと思います。
乾燥とエサ不足の対策として、幼虫が居つきビン全体がある程度安定した頃に、適度に湿ったマットを1~2割ほど追加してマットで蓋をするようにしています。幼虫が居るので上から強くプレスできませので、ある程度ビンの形状に合うようにマットを手で思いっきり堅くした塊を乗せて、隙間にはマットをパラパラと入れて調整し、上からハンドプレスや指で適当に形成し、終わりです。
乾燥は防げますが、マット上部はエサとしての役割は機能してないかもしれません。ただ全体で7割しか詰めてないより、主マット7割 + 蓋マット2割の詰めだと、それよりは上部までエサ機能があるような気がします、気休め程度かもですけど。
幼虫が上部のマットを食わないのは、圧力が無いからではないか?とも思っています。圧がないので幼虫の押す力でマットが崩れて食しづらいのと、圧が無いところは「範囲限界」や「危険」と察知しているような気がします。
これを、上から適度な圧がかかった状態、例えばビンの上から漬物の押し蓋と重石のような要領で、圧を加えたら、ビン全体の上部までまんべんなく食うのではないか?とも思っています。
その理由は、一昨年からミヤマとトカラノコギリで大飼育ゲージに3齢10匹ぐらい群で多頭飼いをしていた時の話なんですが、マットが緩くなるのが嫌で、太くて重量のある広葉樹朽木と、ダンベルのプレート(確か500g~1kg程度のプレート)をマット上から重石がわりに使っていました。
しばらく経ってから状態を観察してみたら、ほぼ全ての幼虫が朽木の周囲に移動(朽木内部に侵入するのも居た)、中にはダンベルのプレートをめくると、プレートのすぐ真下に移動してる幼虫がいたからです。プレートの真下はマット上部あたりなのですが、居ついていました。幼虫部屋がありプレートが天上がわりになってる感じになっていました。おそらくある程度食って劣化・緩くなったマットを嫌がって、上部に居たのだと思います。
この結果から、劣化・緩いところより、マット上部であっても圧がある(堅いところ?)ところを好むという習性が、やはりあると確信しています。
という事は、これを幼虫ビン飼育において考えると、マット上部というのは、圧が最も無いところなので、幼虫はやはりそういう部分を避けると思います。
ビンマット下部と中部を食いつくしたら、幼虫はもう上部にくるしかないですが、そこには圧がないので、ビン内には幼虫の快適場所はない事になります。しかしビンの上から漬物の押し蓋と重石のようなもので適切な圧があると、上部ギリギリまで無駄なく食わすことが出来るのかも? 上部は食えるエサも多少残っているので、より好都合なのでは?と。あくまで憶測ですが。
ビンに入る通気性のある押し蓋と重石のかわりになるようなものがあれば、これはちょっとやってみたいと考えています。
25年前に未発酵マットに小麦粉を添加した状態で、幼虫を投入する方法が紹介されていたんですね。自分はそれは知りませんでしたが、それに近いことを去年やりました。自分はダイレクト添加と呼んでいますが、マットにとある添加剤を混ぜてそのままビン詰めました。幼虫の肥大に効果はあったと思いますが、添加剤がビン壁に多くある箇所は、そこから腐敗しました。
自分では添加剤を均等に混ぜれたと思っても、詰めると圧縮されて添加剤濃度が部分的に濃くなるようで、それがビン壁の場合は腐るようです。 ただ栄養が分解されずに幼虫にダイレクトに与えられるような感じがしたので、添加剤粒子が細かく低濃度にするなどして腐敗をさせなければ、ダイレクト添加も可能性アリなんじゃないかという気もします。トレハロースは脂質酸化やたんぱく質の劣化を抑える作用があるので、マット内で生成された様々な有機物質やマット全体の劣化を抑え品質を保持しつづけてくれるのではないかという憶測で、ダイレクト添加に向いてるかもしれません、
大変興味深い内容です。
今迄考えたこともない圧の影響やトレハロースの効果など、とても勉強になりました。
ありがとうございます。
オオクワガタの楽しさの幅が広がりました。
長文でちょっと気持ち悪い文章になってしまい、すみません。
上から圧をあたえると、その周辺を好むのは事実としてあるようです。ただこれがビン飼育に活かせるかは謎なところですね。
上から重し蓋かなにかで加圧すると、ビン下部~中部を食い尽くして劣化した時に、上部に居つく余地があるというのがメリットかもしれませんね。マットも必要以上の高さはいらなくなると思います。
トレハロースは腐敗・酸化抑制・保湿などの効能が高く、食品と化粧品では添加されてる商品は現在の市場に結構あります。科学的にはそのような効果はあるのは間違いないですが、マットへ添加した場合バクテリアなどの影響がありますので、どう変化するかは謎なところです。
納豆を作る時の発酵では、トレハロースを添加するとたんぱく質からのアンモニア発生の抑制がされて、上手に発酵するらしいです。(ソースサイトあります) これはマット作成でも同じかと思われますので、作成時に添加するのはアリかと思います。自分も今回のマット作成で添加しました。
納豆の発酵では、仕込み時のトレハロースは納豆菌にすべて食いつくされ消費されるらしいので、これはマットも同じかもしれません。
なので、マットが出来上がったあと、適量を追添加するなどすると、生成されたさまざまな有機物質(餌)のもちがよくなるかもしれません、憶測ですが。再発酵のリスクと紙一重でしょうが、ビン詰めする前に適量添加するとビン全体の劣化を遅らせるかもしれません、単純計算ですが。幼虫がまだ食してない箇所の「餌の品質保持」が期待できるかもしれませんね。
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