情報源のしっかりした情報により、判断し行動することが基本となります。
事件、事故、特に大規模災害では、必ずデマや噂が広がります。SNSがない時代は口コミであったため、拡散する地域も限定されていましたが、現在は、日本全国に急速に広がっていく状態です。
噂を広めようとする人だけではなく、「これは重要だから、知人へ伝えておこう」という人もいて、善意で拡散に協力してしまうことがあります。
「県や市町村の公式発表であるのか」、「内閣府の発表なのか」、「誰が言っているかわからないものなのか」、情報源の確認が必要です。
自衛隊の訓練では、戦闘の進展が有利に進んでいる時は、報告されてくる情報に対して、自信に満ちた状態で対応することができます。この時、悲観的な情報が報告されても、対応策を取り積極的に行動することができます。
しかし、戦闘の状況が芳しくなくなり、このままでは厳しい状況に陥ってくると、今までの余裕はどこかへ姿を消してしまい、自分たちに都合のいい情報だけを歓迎し、マイナスの情報が報告されても、「何かの間違いだろう」と見ないようになっていきます。
都合のいい情報を報告する部下には、「ありがとうよく報告してくれた」とほほ笑みます。
一方、都合の悪い情報が報告された上司は、報告してきた部下に「みんなで戦っているのに不利な状況を入れるとは、どういうことなんだ」と怒り出す人もいます。
状況を改善しなければならない重要な時期に、自分たちに都合の悪い情報が報告されなくなると、何もしないまま、さらに厳しい状況へ陥ります。
その先は、取り返しのつかない状況に陥り、今度は逆に、全員でびくびくするようになり、ちょっとした情報にも敏感になり、過剰に対応してしまいさらに深い傷を負っていきます。
この状態になると、情報に翻弄され始めます。
常に正確な情報を入手できるようにすること、客観的に判断する心を忘れないようにすることが大切です。
例えば、カスタマーレビューの☆5つばかりを見て判断するのではなく、☆1つの内容も何かヒントがないか見ることによって、偏らないようにすることがポイントとなります。
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