累代飼育で穴が開いた時の改善策
マット飼育を継続していて感じることは、良い種親が確保できない場合や産卵木の質が悪く産卵数が少なかったり、羽化不全が妙に多い時、累代飼育に大きな穴が開いてしまいます。
その年の幼虫が次の年成虫になり、越冬して産卵ができるようになります。
累代飼育の失敗が、3年間の飼育に影響を与えてしまいます。
そして上手くいかなかった飼育の影響は3年ごとに発生することになります。
そのため、前の年の種親を残しておいて、2年連続で産卵させ、上手くいかない代の修正をしなければならなくなります。
考えようによっては、良い機会なのでヤフオクでいい種親を見つけて再出発するというプラスのサイクルを回すこともできます。
交尾をせず2年越冬した種親の産卵状況
実験してみて、上手くいかなかったのは、多めに種親を残しておき、その年は半分の種親を使用して産卵させ、残りの種親は、ペアリングもせずにその年を過ごさせ、翌年に交尾をさせて産卵させて、穴の開いた累代飼育のところを埋めようと考えました。
交尾をしないでオスとメス別々の容器で飼育を続け、越冬後のゴールデンウィーク明けにペアリングをさせました。
ペアリングを行い数日するとゼリーの消費量が明らかに増え始め、交尾を確実にしたことがわかる状態になりました。
2週間以上ペアリングをした後、メスを取り出し、いつもの産卵セットの中に入れて産卵を開始しました。
ゼリーもたっぷり与えながら、1カ月後にメスを取り出して産卵用のケースのまま、幼虫が羽化するまでいつものように1カ月ほどそのままの状態にしました。
1カ月後、幼虫の割り出しを始めていると、どの産卵木も、幼虫がほとんどいないような状態になっていたのです。
とれた幼虫は、数頭という状態で、完全に飼育の穴を埋めることに失敗をしてしまいました。
原因として、産卵木がいつものショップで売り切れになっていて、ホームセンターで通常の産卵木の長さの2倍の木を購入し、ノコギリでいつもの長さにしてから使用しましたが、産卵木自体がかなり硬い状態であったこと、越冬を2回させた後に交尾させたことではないかと考えています。
これならば、産卵させた種親を次の年も使用する方が幼虫は確実に取れるという結論になります。機会があったら、原因究明をしていこうと考えています。
今年は、里子として飼育している秋田産F1幼虫が羽化するので楽しみです。また、ブログで紹介させて頂きます。