「標準」には、仕事の進め方(チャレンジ型、現状維持型)、所要時間、個人かチームで行うのか、使用する資器材など様々なものがあります。「標準」があることによって、現在の状況が正常であるか、何かおかしいことがないか判断できます。
「標準」通りにできているのならば、現時点で問題がない状態であり、「標準」から外れているのであれば、「標準」を守れるように対策を行う必要があります。
他の企業や部門の考え方や行動と比較し、現在の「標準」が適しているかどうかチェックすることが必要です。
各部門が、「標準」通りにできているかどうかは、「標準」が現場の隅々まで理
解・納得されていることが必要となります。部門長のリーダーシップが重要にな
ります。さらに、「標準」の検討段階から関係者が関わると、現場への落とし込みの段階がスムーズになり、現場での徹底を図る時間が短縮できます。
「標準」が守られていないと時は、守るための対策を迅速・確実に行うことが重要となります。この場合、問題解決のスキルと職場での縦横のコミュニケーションが役に立ちます。
目指すべき形は、「標準」が常に進化している状態です。目指すべき姿まで実現できた段階においても、一つ上のレベルの「標準」を目指すことによって、業務を進化させることができます。
他企業の「標準」の評価と比較によって、見直しのポイントが見えてきます。また、現場には多くのヒントや気づきがあるため、現場に足を運び直接確認することが重要になります。さらに、他企業の進んでいる「標準」から新たなことを学び取ることが有効となります。
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そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。